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お金は知っている 暮らし向きよくする総裁選候補は誰? 国民に〝経済が良くなる〟と確信させることがリーダーの責務 各候補のパフォーマンスを評価

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月26日 11時32分

(夕刊フジ)

27日には、新首相の座につくことになる自民党の新総裁が選出される。主要メディアの世論調査からすれば小泉進次郎さん、石破茂さん、高市早苗さんの3人が「ビッグスリー」となる。

政治家なんだから、並み居る国会議員、閣僚、官僚は言うに及ばず、国民多数を主導する力量が気になるところだ。そこで、経営心理コンサルタントの岡村美奈さんに、上記3人について、討論会などでみられたパフォーマンスの評価を訊いたら、以下のような返事だった。

「話し方、表情、仕草(しぐさ)、姿勢、服装などからしても、リーダーとして自信がありそうに見えるのは小泉さん。石破さんは顔が怖いと自分で仰っていたが、怖さが中途半端で底知れないような凄(すご)みがない。首が前に出て上目遣いで、話し終わっても口がいつも半開きだ。高市さんは、髪形、メーク、服の色が今一つで、疲れて見える。話しているときに前のめりになって、首を傾け過ぎる」

ウーン、なるほど。講演の機会もある拙論も身につまされる。

政策評価では専門家からぼろくそに言われている小泉さんだが、街頭に立つと大勢の聴衆を引きつける理由がわかる気がする。この「演技力」は天性のものだろうが、石破さん、高市さんも仮に新首相になるなら、今からでも遅くはない、岡村さんの指摘を参考にしてほしいところだ。せっかくの妙案も、同僚や不特定多数の有権者に好印象を与えられないと葬られてしまう。

拙論が1980年代のレーガン政権時代、駐在していたワシントンで身近に接した米国の大物政治家の多くは、服装から身ぶり手ぶり、目線の向け方から指先に至るまでパフォーマンス指導の専門家が付き添っていたことを思い出す。レーガン大統領は俳優上がりだけあって演技力は抜群だったが、それ以上に話し方が素晴らしかった。84年、大統領再選に向けての演説で、ただ一言「あなた方の暮らし向きはよくなっているか」と問いかけると、聴衆が一斉に「イエス」と叫び、盛り上がった光景を思い出す。

そう、国全体の経済がよくなるという確信を行き渡らせるのが一国のリーダーの責務なのだ。小泉さんの解雇規制の緩和は「首切り自由化」だとの誤解を招いているようだが、経済のパイを大きくして初めて働き手の活躍の場が広がるという視点が欠如しているように見える。石破さんは健全財政、利上げに傾斜しているが、デフレから脱却できていない中では悪手極まりないのではないか。高市さんは成長分野への財政支出偏重の感ありだ。それよりも国内総生産(GDP)の6割を占める家計にのしかかる税、社会保険料負担を減らす方策が高市さんにあるだろうか気になる。

グラフは、供給に対する需要の過不足を示すGDPギャップと実質GDPの前年同期比の推移である。需要は足りず、物価上昇分を除くGDPは今年前半、マイナスに落ち込んだ。暮らし向きはまだまだよくないのだ。 (産経新聞特別記者)

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