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ニュース裏表 平井文夫 決選投票で石破氏vs高市氏の可能性 自民党総裁選、麻生・菅氏は直前に〝勝ち馬〟見極めか 小泉氏は政策「生煮え」で苦戦

zakzak by夕刊フジ / 2024年9月25日 15時30分

自民党総裁選の投開票日(27日)が迫るなか、中国軍に続き、ロシア軍まで「領空侵犯」という軍事的挑発を仕掛けてきた。国民の生命と財産を守り切り、「有事」に対応できる能力と覚悟を持ったリーダーは誰なのか。新総裁は、立憲民主党の新代表に就任した論客の野田佳彦元首相と国会で渡り合えるのか。フジテレビ客員解説委員、平井文夫氏は、総裁選の終盤情勢について、石破茂元幹事長(67)と、高市早苗経済安保相(63)が決選投票に進む可能性が出てきたと分析した。激しく追い上げる、小泉進次郎元環境相(43)。菅義偉前首相と、麻生太郎副総裁によるキングメーカー対決の行方は―。

投開票が27日に行われる自民党総裁選。日本テレビが20、21日に実施した党員、党友調査によると、石破氏が31%でトップ、高市氏が28%で続き、小泉元環境相は14%の3位だった。前回(12日実施)に比べて、小泉氏の落ち込みが激しい。

《日本テレビが前回の電話調査(12日)で、自民党の党員、党友であると答えた人に「今回の総裁選挙で誰に投票するか」をたずねたところ、石破氏25%、高市氏22%、小泉氏19%だった》

小泉氏は議員票ではトップとみられるが、候補者が多いためあまり差がつかない。党員調査結果をドント方式で計算して足し合わせると、1回目の投票では石破、高市氏に次ぐ3位となり、決選投票に進めない計算になる。小泉陣営のある幹部は「党員調査は当たると思う」と言っていた。

だが、高市氏が日テレの番組で、「何で、党員名簿を日テレさんが持ってはるんですやろ」と突っ込んだのは面白かった。司会者は明らかにうろたえながら、「独自の取材をしているというところでございます」と答えていた。

党員調査の是非は今回は置いておくとして、小泉氏の予想外の苦戦はやはり政策論争での失敗であろう。「選択的夫婦別姓の実現」や「解雇規制の見直し」などを提起したが、内容が「生煮え」で他の論客たちから一斉攻撃を受けた。

これは小泉氏の「力量不足」というよりも、自民党員は地方の高齢男性が多いため、小泉氏の話がウケなかったという方が正しいのかもしれない。

もう一つ、高市氏の政策パンフレットの党員への郵送について、岸田文雄首相が先週、党幹部を集めて協議し、「介入」ではないかと批判を浴びたが、調査の数字を見る限り影響はなかったようだ。

石破氏は1回目投票をトップ通過の勢いだが、高市氏の方は議員票、党員票ともに保守票は小林鷹之前経済安保相に、また女性票は上川陽子外相に食われているので「予選通過」できるかは予断を許さない。小泉氏と接戦になるかもしれない。

ただ、決選投票に進むと石破氏が必ずしも優位というわけではない。

決選投票は議員票でほぼ決まるわけだが、小泉氏のバックには菅氏がいて、議員票確保に余念がない。

また、高市氏は1回目での弱点が、2回目は強さに変わる可能性がある。すなわち上川氏の女性票や、小林氏の保守票が集まってくるのだ。

決選投票は、麻生氏率いる麻生派と、岸田首相の影響力がある旧岸田派がどう動くかが焦点とみられている。議員票の投票は27日午後だが、党員票の結果は午前中には分かる。さらに都道府県での集計は26日夜にはある程度出てくるのではないか。

党員票の「様子」が分かってくれば「派閥」が中心になって、「勝ち馬が誰か」を見極めることになる。そして、乗る。

もちろん、「派閥と関係なく個人で決める」という議員もいる。だが、それは非常に効率が悪い。最後は派閥単位の動きになると思う。

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