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広島・菊池涼ついに陥落か…セの「GG賞」は波乱? データで予想する“最有力候補”

Full-Count / 2021年9月21日 7時20分

広島・菊池涼介【写真:荒川祐史】

■守備の総合指標「UZR」でみるゴールデングラブ賞の行方は?

 ペナントレースは残り30試合前後となり、最終盤を迎えた。セ・パともに熾烈な優勝争いに注目が集まる一方、個人成績による栄冠の行方も気になるところだ。守備の名手に贈られる「ゴールデングラブ賞」もそのひとつ。プロ野球担当記者による投票で選出されるが、現時点での“有力候補”たちをデータ面から見てみたい。今回はセ・リーグ編。

 用いたのは、守備全般での貢献を示す「UZR(Ultimate Zone Rating)」。リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表す。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTAのデータを参照した(数値は19日時点)。

○投手
 防御率と奪三振で“2冠”をひた走る中日の柳裕也がUZRでも「2.4」でトップに。100イニング以上投げている先発投手で比べても、2位の阪神の伊藤将司は「0.6」と離れている。柳は勝利数でもリーグトップに1差となっており、「投手3冠&GG賞」の可能性も残す。

○捕手
 中日の木下拓哉が「4.2」でリーグトップ。12球団随一の投手陣を支える扇の要の貢献ぶりは、数値にも表れている。2位は巨人の大城卓三で「3.4」、3位はヤクルトの中村悠平で「0.6」。昨季まで3年連続で受賞していた阪神の梅野隆太郎は「-1.7」でマイナス評価となっている。

○一塁手
 阪神のジェフリー・マルテが「0.5」でトップ。昨季に初受賞した中日のダヤン・ビシエドは「-0.8」で現状では2位となっている。3位以下はヤクルトのホセ・オスナが「-4.3」、DeNAのネフタリ・ソトが「-4.3」。全体的に貢献度は低い争いになっている。


巨人・吉川尚輝【写真:荒川祐史】

■8年連続受賞中の広島・菊池涼を上回るのは巨人・吉川

○二塁手
 トップは巨人の吉川尚輝で「7.3」。昨季まで8年連続で受賞している“大常連”広島の菊池涼介は、UZRでは「2.4」で4位となっており、データ上では陥落する結果となっている。2位は中日の阿部寿樹で「5.9」、3位はヤクルトの山田哲人で「4.0」という状況だ。

○三塁手
 巨人の“若大将”岡本和真が「3.5」でトップに立っている。昨季まで2年連続で獲得していた中日の高橋周平は「-1.2」で5位と低迷する。今季は打撃でも思うような数字を残せておらず、“存在感”というイメージでは劣り、3年連続受賞が危うい状況だ。

○遊撃手
 昨季に2年連続4度目の受賞を果たした巨人の坂本勇人が「3.5」でトップ。過去にUZRでは坂本を上回りながら初受賞を逃してきた中日の京田陽太は「2.6」で2位。プロ5年目にして初めて2軍降格を経験するなど試練の年に。今季も“坂本の壁”は高そうだ。

○外野手
 ポジション別で見ると、左翼は広島の西川龍馬が「2.5」でトップ。僅差の「2.4」で、昨季9年ぶりに受賞したヤクルトの青木宣親が続く。中堅では「8.5」で阪神の近本光司、右翼では2年連続で受賞している鈴木誠也が「7.2」でリードする。昨季まで3年連続で受賞していた中日の大島洋平は、中堅で「-6.3」となっている。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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