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イチロー氏が「僕なんか必要ない」…あえて女子高校生と戦う理由 示した覚悟

Full-Count / 2024年9月24日 11時50分

「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」の一員として出場したイチロー氏【写真:矢口亨】

■23日に「高校野球女子選抜」とのガチンコ勝負を行った

 イチロー氏は「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」を率いて23日に東京ドームで「高校野球女子選抜」と対戦した。「高校野球女子選抜強化プログラム」の一環で2021年から行われ、今回で4度目。東京ドームで3回目となった。17-3で勝った試合後、イチロー氏は女子高校生チームと戦う意義を語った。

「男子は高校野球、プロ野球、MLB、大学野球と僕が関わらなくたって、もう勝手に盛り上げてくれる人がいるから。言ったら僕なんか必要ない。いなくたって別にいいわけですよ」

 野球の裾野拡大のために始めた女子チームとの“草野球”。「今のところ僕がやっているゲームは4年目まできた。それが僕にとってすごく大きなこと」と言葉を強めた。

「僕自身も限界までやりたいっていう思いに駆られるなんてことは、プロ野球選手を引退したときに想像すらしていなかった。でも続けるとこういうことが起きて、いろんなことが派生して、変化して、いろんなことが生まれる。これは本当に素敵なことを思います」

 今年の10月に51歳になるが「ボロボロになるまで」続けていくことを公言している。「たとえばプロ野球の選手、高校生たち、うまい子はプロに進むのかという“箱”があるわけですよね。プロ野球をやっている人には先にMLBがあったりするわけで、女子にはまだそれがない。でも女子の野球人口が増えてくれば、そういう可能性が……これだけみんな気持ちよくなれるというかね」。

 すでにイチローとの対戦を目標に置く女子選手も増えているという。「俺、いくつまでやんきゃいけないんだとなるんだけど」と苦笑しつつも「ひとつのきっかけに。注目してもらえる、松井秀喜が来てくれたり、(松坂)大輔もそうですけど。大きく変えることは難しいけど、小さなきっかけを作りたいなというのが意図するところ」。

 イチロー氏の思いに賛同し3年連続で参戦している松坂氏、今回が初参加となった松井氏も試合を盛り上げた。前日の東京ドームには2万8483人の観衆が両チームに大きな拍手と声援を送っていた。イチロー氏は女子野球界を盛り上げる責任を背負っている。(湯浅大 / Dai Yuasa)

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