【プレミア12】大仕事の代走・周東「100%セーフになれる」 2死から感じた豪守備陣の“緩み”

Full-Count / 2019年11月12日 6時10分

自慢の足でチームの勝利を呼び込んだ侍ジャパンのソフトバンク・周東佑京【写真:荒川祐史】

■7回に代走で出場、二盗&三盗決めて源田のセーフティーバントで生還

■日本 3-2 オーストラリア(プレミア12・11日・ZOZOマリン)

 野球日本代表「侍ジャパン」は11日、ZOZOマリンスタジアムで「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)スーパーラウンド初戦のオーストラリア戦に3-2で逆転勝利した。1点ビハインドの7回、代走で出場した周東が二塁盗塁、三塁盗塁と決めると、2死三塁で源田がまさかのセーフティバント。これで同点に追いつくと、8回に押し出し四球で決勝点を奪った。

 7回、先頭の吉田が中前安打で出塁すると、稲葉篤紀監督は周東を迷わず代走に送った。一躍、知名度が急上昇しているスピードスター。ファンの大歓声を背に、グラウンドへと飛び出して行った。1点を追いかける重要な場面。それでも、周東は冷静に状況を見極めた。

「いこうという気持ちはあったんですけど、タイミングが合わなかった」。続く浅村の打席、なかなかスタートを切らなかった。「絶対に失敗できない。1回スタート切ろうとしたけど、遅かったので止めました」。4球目までスタートを切らず。タイミングを測っていた。ようやく5球目にスタート。浅村は空振り三振に倒れたが、二塁への盗塁を決めた。

 二塁へ進むと次の塁を狙えないか、冷静に相手投手、守備陣を分析した。「1アウトの時は足の上げ方が早かったんですけど、2アウトになって投手もそう、野手もそうですが、1アウトの時と違って打者に集中していた」。松田が三振に倒れて2死となると、明らかにオーストラリア守備陣の自分への警戒が緩んだのが分かった。

 源田への3球目、三塁盗塁を仕掛けた。「100%セーフになれると思っていました。相手に送球ミスが出れば、1点入るし、源田さんも三塁にいったほうが楽になるなと思いました」。三塁に進めば、内野安打でもいい。源田にとっても大きな盗塁だった。その直後、源田はノーサインでセーフティバントを敢行。意表を突く形となり、周東も「バントとは思わなかった」と驚愕。ただ、これが貴重な得点を生み出した。

「今日みたいな仕事ができるのが1番。そのために呼ばれていると思っているので」と、大仕事をやってのけた周東はその表情を綻ばせた。自身の足で侍ジャパンに大きな1勝をもたらし「率直に気持ちいいですね。嬉しいじゃなくて、どうだ見たかという感じ」。鷹が生み出したスピードスターは、日本を救うスピードスターになった。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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