iPadを仮想現実ヘッドマウントディスプレイにしてみた

FUTURUS / 2014年9月26日 11時35分

現代の王様のアイディアと言うべきか。クラウドファンディングKickstarterで、iPad miniを表示部として使うVR HMDアダプター「AirVR」が提案されている。

アイディアそのものはiPhone 5シリーズを表示部として使う段ボール製VR HMDアダプター「ハコスコ」や、Androidスマートフォン版の「Cardboard」と同じ。しかし、まさか大きくて重いタブレットを使うモデルにするとは。

と考えていたら、彼らもさすがにはっちゃけ過ぎと考えたのだろうか。先日発売された5.5インチのiPhone 6 Plusを使ったモデル「AirVR+」も考案しているようだ。

ただ、iPad mini用VR HMDアダプターの「AirVR」には、他のモデルにはない特徴がある。表示部外の余白部分をユーザーインターフェースとして使うというのだ。

ウェアラブル型を含む別体式のコントローラや音声コントロールが導入されない限り、今までのVR HMDアダプターの操作性は劣悪。コンテンツの選択や再生コントロールのためにいちいち取り外すか、第三者がキュー出しをするしかない。

「AirVR」なら装着したまま画面にタッチして操作ができるといったメリットがある。

実際に手持ちのiPad mini Retinaをベルトで頭部に固定したら、それはもう首に負担かかりまくりでアレだったが。

■ それでもみな、VR HMDを求めていく

ソニーがPS4用周辺機器として開発している「Project Morpheus」は、ゲームメーカーとしてVR HMDに高く期待を寄せていることの証だろう。VR世界で3DCG女子高生とコミュニケーションできる「サマーレッスン」は炎上のタネとなってしまったが、ドライブゲームにしろフライトシミュレーターにしろ、そしてホラーゲームにしても、没入型のインターフェースがゲーム体験を大きく引き延ばしてくれることは明らか。

そしてFacebookがVR HMDのリファレンスと言える「Oculus Rift」を約2,000億円で買収したのが今年の3月。SNSで世界中を繋げようとしているマーク・ザッカーバーグが、次世代のディスプレイとしてVR HMDを求めたというニュースは多くの衝撃と同時に期待感を生んだ。「Oculus Rift」はPCゲーム用のデバイスだが、Facebookはユーザーコミュニケーションのツールとしての未来も想定しているのではないだろうか。

大手企業が積極的に動いている現在、リーズナブルにVR HMDの体験ができるアダプターの存在意義は大きい。「AirVR」のようなチャレンジングなモデルの誕生は、VR HMDにどれくらいの解像度が必要となるのか、コントローラはどうするのか、といった問題提起にもつながるだろう。

*参考:AirVR – Virtual Reality for iOS by Metatecture — Kickstarter

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