なんという発想!オランダに「仕事をする道路」が登場

FUTURUS / 2014年10月24日 12時55分

道はそこにあるだけ。あたりまえといえばあたりまえだが、技術が進歩した現代において、道にもう少しなにか仕事をさせようというアイディアは数多く出ている。

そのなかで、ややファンタジックながらも比較的実現性が高そうなアイディアがオランダで、デザイナーであるDaan Roosegaardeと建築会社であるHeijmans社によって提案されていた。

たとえば、昼間のあいだにエネルギーをためておき、暗くなると道路のラインが自ら発光する。あるいは気温が下がると、路面に雪のマークが現れて、ドライバーに凍結への注意をうながす。

または無接触式の充電方法によって、電気自動車が走ると自動的に充電されるような「充電レーン」。クルマが近づいたときだけ光るような照明や、クルマが通ったときの風で発電し、照明に電力を供給する風車などといったアイディアだ。


■ 「発光するライン」が実現

そしてそのひとつ、Glowing Line(発光するライン)が、テストケースとして実際の道路に採用された。

計画通り、昼間に光のエネルギーをたくわえておいて、夜の間に消費するので(発光するのは8時間だそうだ)サステイナブルである。道路のラインそのものが発光することで、視認性が増し、より安全になったという。その様子は下の動画で見ることができる。

場所はオランダのOSS。N-329という高速道路だ。そこを走れば、誰でも毎晩「スマートハイウェイ」を体験できるという。また、この試験運用を受けて、すでにオランダのインフラ担当大臣はRoosegaarde氏にアフシュライトダイク(締め切り大堤防)への施工も依頼したという。

さらに、11月には、Nuenenにあるヴァン・ゴッホ・ルートの一部の自転車道にも、このスマートハイウェイのアイディアを施工する予定になっている。

このスマートハイウェイの考えかたは、単純に効率や安全を追求したインフラ整備というよりは、多分にアートの要素も入っているといってよさそうだ。こういったちょっと前衛的な試みを公共の場である高速道路で許可するところにオランダの先進性も感じる。

これがどれほど普及するかはわからないが、ヨーロッパをドライブする際に、「オランダの道は光る」なんていう特徴があったら、やっぱり走ってみたくなるだろう。「安全」や「環境」は堅苦しいものばかりでなく、こういった遊び心があったほうがいいのかもしれない。

*出典:Smart Highway -The intelligent and interactive roads of tomorrow

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