陸・空で変幻自在の「空飛ぶタクシー」が実現する

FUTURUS / 2014年11月4日 11時1分

先回お伝えしたベルギーの高速空中搬送VTOL機にも関連する、米国で開発中の画期的なVTOL機の話題をお届けしよう。

「Krossblade Aerospace」社が開発中の「SkyCruiser(スカイ・クルーザー)」がそれで、道路上の走行からホバリング、高速飛行までこなすハイブリッド式のVTOL機。

「空飛ぶ自動車」は既に実現しているが、この「SkyCruiser」は垂直離着陸が可能で、都度空港まで出掛ける必要が無く、且つモーターを動力としている点が新しい。


■ 陸・空で変身するVTOL

発電用エンジンでバッテリーを充電、80psのモーター4個を駆動してプロペラで垂直上昇、飛行時には格納していた翼を広げ、機体最後部に設けた150psのモーター2個で高速飛行する。

飛行時のサイズは全幅9.5m、全長8.4m、全高2.3mながらも、路上走行時には翼とプロペラを格納して全幅1.5m、全高1.8mとスリムに変身。

地上では0-100km/h加速7.5秒、最高速度120km/hで走行が可能。

機体重量は1,055kg、飛行時の巡行速度は505km/h、連続航続距離は1,620kmに達する見込み。

アリゾナ州に拠点を置く同社は多くの人達がより短時間で移動できることを目指しており、今回ご紹介した「SkyCruiser」の他にもさらに小型のドローン機の開発にも取組んでいると言う。

■ 空港まで行かずに搭乗できる

「SkyCruiser」の場合、例えば下図のようにA地点(サンフランシスコ)からB地点(ロサンゼルス)までの間545kmの距離を移動しようとした場合、クルマで空港まで移動、搭乗を待って離陸、着陸後にまたクルマで移動と、計3時間以上要するところを僅か1時間強で目的地へ到着可能になる。

現計画では搭乗できる旅客数が5名と少数ではあるが、ちょっとした広場さえ有れば離陸が可能なので、「空飛ぶタクシー」のような利用方法が考えられる。

「SkyCruiser」の実機が完成すれば「EV」と「VTOL」技術の融合により、従来の旅客機に比べて時間と燃料を大幅に節約可能となり、簡便な高速移動手段が実現しそうだ。

*参考:Krossblade Aerospace Systems

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