いまさらなぜ?普通充電インフラの実験が行われるワケ

FUTURUS / 2014年11月14日 11時6分

トヨタは、愛知県の刈谷市・豊田市・豊橋市・長久手市の4自治体及び(株)豊田自動織機・ユニー(株)と共同で、2012年度、2013年度に引き続きプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)などの電気利用車両用の普通充電器の利用に関する実証実験を行うそうだ。

期間は2014年11月1日から2015年3月15日までの間だ。

ここで言う普通充電器とは200Vを供給する充電器のことで、設置や運用にコストのかかる急速充電器に対し比較的安価に設置及び運用のできる普通充電器の利便性を実証実験で明らかにしようというものである。

いまさら200V充電を普及させてどうするのか?と疑問を持つ方も多いであろうが、実際は普通充電器の普及の方が急速充電器の普及よりも急務であるといえる。

特に駐車時間が1時間以上の観光施設や商業施設に充電設備を設置する場合は、30分で充電が完了する急速充電では残りの駐車時間が無駄となり、待っているクルマがいる場合ではトラブルの原因にもなりかねない。

普通充電器であれば、一般的な急速充電器1台の設置コストに対し5台から10台を設置することが出来、その分利用者の拡大に繋がっていく。

200Vで1時間充電すれば3kwhの電気を充電することが出来、電気自動車やプラグインハイブリッドでは額面で30km、道路状況がよくない場合でも20kmは走行できる。

電気自動車はともかく、特に搭載する電池容量が少ないプラグインハイブリッドのプリウスPHVでは1時間30分も充電すれば満充電になるし、12kwhのリチウムイオン充電池を搭載する三菱アウトランダーPHEVでも4時間で満充電となる。このことから、普通充電は特にプラグインハイブリッドを有効に活用する際に特に重要性を持つということがお解かりいただけると思う。

今回の実証実験では豊田自動織機製の通信機能付き普通充電器が使用され、ショッピングセンターを擁するユニーや自治体が設置場所のパートナーとなって、観光や買い物中の駐車時間に充電する頻度や時間帯等を細かく検証していくという。

高価な急速充電器の普及を待つよりも、確実に広がりを見せるであろう普通充電器の普及に繋がる今回の実証実験には大きな期待を寄せていただきたいと考えるものである。

*参考:トヨタ自動車、愛知県内で、普通充電インフラの普及に向けた実証実験を実施 | トヨタグローバルニュースルーム

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