水力で動く圧倒的にエコな灌漑用ポンプが話題に

FUTURUS / 2014年11月9日 16時30分

産業革命以前の世界は、農業も工業も、ほぼサステイナブルだった。水車、風車、あるいは牛や馬、人力が動力源だったわけだ。そう考えると、温故知新というべきかもしれない。

川の流れを利用した、電力も化石燃料も必要としない灌漑用のポンプが、ヨーロッパのベスト・クリーンテック・イノベーション賞を受賞したのだ。

この賞は、企業や大学、研究機関、公共の部門などから構成されるEUの気象関連の技術革新政策機関であるClimate-KICが主催したコンペティションで、温室効果ガスの削減などに効果的な技術に贈られるものだ。最優秀賞は4万ユーロ相当の投資を受けることができる。

ノミネートされた18もの発明のなかから、最優秀賞を受賞したのは、オランダのaQystaという企業のBarsha Pumpというものだ。これは川などの流れを利用した灌漑用ポンプで、化石燃料や電気を動力源に必要としない。それでいて、中小の農場の収穫量を最大で5倍にまで増やせる見込みがあるというものだ。

■ 設置や運用に特別な技術は不要

構造はシンプルで、個人が取り扱えるものだ。可動部品は少なく、メンテナンスの手間も少ない。またメンテナンス自体容易なので、これも一般のユーザーができるという。そしてメンテナンス費用も安い。

なんといっても燃料代がかからないので、現在使われているガソリンやディーゼルエンジンによる灌漑用ポンプよりも圧倒的にランニングコストを押さえることができる。これは特に発展途上国の農業従事者にとって大きなメリットだろう。もちろん温室効果ガスを出さないので、環境にもやさしい。

このBarsha Pump、すでにネパールに設置された実績があるようだ。

こういった発明が優れた結果を生み出すということは、サステイナブルなシステムの技術革新は、風車や水車のような過去の技術と現在の技術の融合から生まれてくるケースも多いのかもしれない。

*出典:Climate-KIC -Climate-KIC reveals Europe’s best clean-tech innovation of 2014-、aQysta、aQysta Facebook

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