太陽光発電の効率を25%向上させる技術が日本で登場

FUTURUS / 2014年11月18日 11時30分

田中貴金属工業は光電変換波長域を 1,000 ナノ(ナノは 10 億分の 1)メートル以上にまで長波長化した色素増感型太陽電池用のルテニウム錯体色素 DX(ダイエックス)を提供開始すると発表した。

DX(ダイエックス)は、内閣府最先端研究開発支援プログラム(FIRST)の中心研究者である東京大学 先端科学技術研究センター 瀬川浩司教授らが技術開発した色素増感型太陽電池用の増感色素で、従来から用いられているルテニウム増感色素が吸収できなかった近赤外光を効率良く吸収し、光電変換することを可能にした次世代増感色素。

と言っても何のことだかさっぱり解からない方も多いのではないかと思うが、これは太陽光発電セルの発電効率が飛躍的に向上する技術が確立されたということである。

額面的な数字で換算すると25%以上の発電効率向上を発揮するという。

その発電効率向上の考え方は、今までの太陽電池セルをザル、光を砂と考えて、そのザルの目を細かくしたために、より細かい砂がすくい取れ、トータルで砂の量が増えた、ということになる。光の成分の可視光線から赤外線方向にザルの目を増やしたと考えられる。実際には長くなっている波長を捕まえているのでザルの目を細かくするという表現は適当ではないかもしれないが、考え方はわかっていただけると考える。

■ なぜ貴金属の会社が?

では、なぜ宝飾貴金属で有名な田中貴金属のグループがこのような事業を行うのか?

田中貴金属グループは宝飾品以外にも多くの工業用貴金属を手がけ、また貴金属由来の様々な製法技術を開発しており、太陽電池に向けた色素開発では従来型を含め多くの経験と実績を持っているのだ。

実はまだまだ大きな開発の伸びしろがある太陽光発電。これからも大きな技術革新は繰り返し行われていくだろう。

*参考:田中貴金属工業、東京大学が開発した近赤外光でも発電できる色素増感型太陽電池色素を製品化(PDF)

FUTURUS

トピックスRSS

ランキング