島根県の隠岐諸島がスマートアイランドになるかも

FUTURUS / 2014年12月4日 11時6分

中国電力株式会社は隠岐諸島における再生可能エネルギーの更なる導入拡大を図るため、環境省の補助事業採択を受け、ハイブリッド蓄電池システムによる技術実証事業を行う。

具体的にはハイブリッド蓄電池システム(出力6,200kW)を設置するとともに、地元自治体や他事業者の約8,000kWの再生可能エネルギーを新たに導入、既存の導入量(約3,000kW)により、隠岐諸島における再エネ導入量は合計約11,000kWとなる。


■ 新規再生可能エネルギー導入計画の内容

ハイブリッド蓄電池システムは島根県隠岐郡西ノ島町に新設の西ノ島変電所に設置され、その内訳は出力6,200kW(ナトリウム・硫黄電池:4,200kW、リチウムイオン電池:2,000kW)となっている。

実際問題としてメガソーラーや太陽光発電は昼間の日照時間内でなければ発電できず、いくらメガソーラー施設を増やそうが夜間や荒天時には役に立たない。そして風力発電も無風時には発電できない。これらの欠点を補うことが出来れば再生可能エネルギーは実用に足るものとなるのだが、その解決策が蓄電池システムなのだ。

太陽光発電や風力発電が作り出した電力を蓄電池システムに蓄え、それらが機能しないときに電力を取り出すことで再生可能エネルギーの欠点を補うことが出来る。

離島や島しょ部では、面積的にも金銭的にも大規模な発電所を建設することが不可能な場合が多く、大部分の島しょ部ではディーゼル発電に頼り、火力発電などに比べて燃料コストは極めて高くなっているのが現状だ。今回の実証実験が成功すれば、再生可能エネルギーのエコロジー的な側面に加えて、コストの高いディーゼル発電の依存度を減らすことが出来るのである。

実験の範囲ではないが、ここにスマートハウスを積極的に導入すれば発電から電力消費までを管理できるスマートグリッドを構築、そして島全体がスマートアイランドとなることで、より積極的な化石燃料や原子力依存の減少を実現できるとも考えられる。小さな地域だからこそスマートグリッド化の早期実現が可能なのだ。

島しょ部にとっては本土以上に重要な意味を持つ実証実験なのである。

*参考:隠岐諸島におけるハイブリッド蓄電池システム実証事業に伴う再生可能エネルギー導入計画の決定について│2014年度│プレスリリース│中国電力

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