この飛行機ドローンは着陸の難しさを見事にハックした

FUTURUS / 2014年11月30日 10時31分

飛行機の操縦でもっともむずかしいのは着陸ではないだろうか。飛行機は一定のスピードを保っていないと失速して落ちてしまうが、それでいてソフトに地上に降りなければいけない。ドローンのヘリコプターが数多く発売されているのに、ドローンの飛行機をあまり見ないのは、そのあたりの扱いのむずかしさがひとつの大きな原因だろう。

その問題を解消するために、ユニークなアプローチをとった製品が発表された。このカーボン・フライヤー(Carbon Flyer)である。現在クラウンドファンディングのサイトINDIEGOGOで資金募集中だ。

機体のつくりは紙飛行機のようかたちで非常にシンプルだ。この構造は抵抗が少なく、ハイスピードでの飛行が可能だという。

そして見たとおり真っ黒。なぜか? すべてカーボンファイバーでできているからだ。カーボンファイバーは非常に軽く、そして強い。同じ重さの鉄の約100倍強いという。また、ウィークポイントとなりがちな翼と胴体の接合にも、鉄の溶接より強固な接着剤を使用している。

そして、先端には機体を衝撃から守り、バランスウエイトとしての役割もはたすノーズ・コーンが装着されている。これらのため、カーボン・フライヤーはたいていの衝突、墜落には耐えられるというのだ。

■ スマートフォンで操縦できる

操縦はスマートフォンの専用アプリを使って、ブルートゥース4.0で通信して行う。簡単に交換できるリチウムイオン電池、そしてオンボード・カメラを搭載している。つまり空撮に使えるわけだ。専用アプリはiPhoneにもAndroidにも用意され、通信は最大約80ヤード(73メートル)まで届くという。離陸時は紙飛行機のように手で投げ、着陸時はふわりと地上に降りる(落ちる)。

カーボンファイバーは比較的高価な素材だが、ここで使っているのはフラットなパネルなので、あまりコストも上がらないのだろう。カーボンファインバーの頑丈さを効率よくいかしたことで、このドローン飛行機は希望小売価格149ドルという安価な設定になっている。

このカーボン・フライヤー、原稿を書いている時点で、1ヵ月以上の期間を残して目標額の99%に達しているので、資金集めは順調といえるだろう。出資者には来年の9月頃までに製品版を送ることを目指している。

ヘリコプタータイプのドローンとはちがって静止することはできないが、スピードが出せて機動力が高いドローン飛行機はまたちがった楽しみかたができそうだ。通信できる範囲がもっと広ければいいとは思うが、これでも広場やグラウンドなどではじゅうぶん楽しめるのではないだろうか。

下の動画で飛行シーンや墜落テストも見ることができる。

*出典:INDIEGOGO -Carbon Flyer: The durable carbon fiber video drone-

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