何でもタッチスクリーンにしてしまう魔法のフィルム

FUTURUS / 2014年12月14日 11時1分

ウェアラブルデバイスを初めとする様々なハイテクデザインに革命をもたらすタッチセンシティブ・フィルムが登場した。

フィンランドのタッチスクリーン開発会社であるCanatu社が、どのような形状の表面でもタッチスクリーンにしてしまう柔軟で透明なフィルムを開発したのだ。

同社はその素材を「NanoBud(ナノバッド)」と呼んでいる。

■ あらゆる形状をタッチセンサーにする技術

「NanoBud」は、様々な形状の表面をタッチセンサーに変えることができる。

例えばヘッドフォンのケーブルに巻き付ければそれがタッチセンサーに変わるし、クルマの曲面を含むクルマのダッシュボード上もタッチセンサーに変えることができる。

従って「カーボンナノバッド」は、スマートウォッチや他の曲面の多いウェアラブルデバイスにも使えるようになる。

このことは、今後デザイナーは、タッチセンサー部分の形状を平面にしなければならない、という制約から解放されることになる。

これまでもいくつかのメーカーは、より柔軟なタッチスクリーンをつくるためにカーボンナノチューブを採用した開発を進めてきていたが、いずれも電導性の低さや製造コストの高さを克服できずにいた。

これらの問題をCanatu社のハイブリッド・フィルムが解決したため、低コストで大量生産できるようにしたという。これは例えば、現在生産されているスマートフォンの台数をカバーできる生産体制が作れると言うことを意味している。

構造上に、ボール状の突起がある炭素分子のチューブを含む「NanoBud」は、この独自の構造により、どのような形状でもタッチセンサーとして機能するというのだ。

この構造が、クルマのダッシュボード上やヘッドフォンのケーブル上でもタッチセンサーとして繰り返し使える耐久性を実現しているらしい。

Canatuは来年にも、毎月数十万台も製造されるスマートフォンをカバーできる「ナノバッド」の生産体制を整える予定だ。

■ デバイスのデザインがより自由になる

「NanoBud」にはまだ大きなスクリーンには適していないという欠点が残っている。それがタブレットレベルなのか、テレビレベルなのかは明らかにされていない。

しかしまずはモバイルデバイスやウェアラブルデバイスで実用化され、いずれ大型の機器にも対応するようになるだろう。

我々の身の回りにあるデジタルデバイスが、より自由なデザインに変わっていくことを目の当たりにすることになりそうだ。

*画像出典:Nanobuds Could Make Almost Anything A Touchscreen | Digital Trends、カーボンナノバッド – Wikipedia

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