世界で最もクリーンなSUV!ボルボのPHV「T8」

FUTURUS / 2014年12月26日 11時1分

ボルボが先頃、新型「XC90」シリーズの頂点に立つPHV、「T8」グレードを正式発表した。

以前にも「今、欧州自動車メーカーがPHV開発に力を入れる理由」 や「気になる次世代環境車PHV 各社の違いまとめ」で紹介したPHV。

充電できるハイブリッドカーとして、国内ではトヨタ「プリウス」やホンダ「アコード」、三菱「アウトランダー」などがお馴染みだが、ポルシェ「カイエン」やBMW「i8」、メルセデス ベンツ「S550」などの欧州車勢も相次いでPHVを発表、既に日本にも導入を開始している。

■ 欧州では環境対応車として「PHV」を重視

環境規制強化への対応や、シェアを伸ばしている中国市場で購入時に3万元(約60万円)以上の高額な補助金が付くことから、欧州勢は「PHV」を次世代環境車の本命に位置付けているようだ。

PHVはHVよりも多くのバッテリーを搭載しており、モーターを中心としたEV走行が可能。

充電インフラが未整備の地域でもエンジンで走行可能なことから、ピュアEVのような航続距離への不安がない。

また燃費向上のため、エンジンのダウンサイズで低下したパフォーマンスを、過給機だけでなく、モーターによる強力なトルクで補完できる利点もある。

なかでも、前輪と後輪にエンジンとモーターの動力を振り分けることが可能な4WDモデルへの適用は、まさに打ってつけといえる。


■ ボルボ「XC90 T8」はポルシェよりパワフル&クリーン

新型ボルボ「XC90 T8」では、同社が「ツインエンジン」と称する前輪をターボ&スーパーチャージャー付きの2.0Lエンジン、後輪をモーターで駆動する4WD仕様となり、エンジンとモーターを合わせたシステム出力は400ps、最大トルクは65.3kgmとなっている。

この強力な動力性能を、シフト・バイ ワイヤ方式の8速ATを介して4輪に伝達する。

シチュエーションに合わせて「Hybrid」や「Pure Electric」、「Power」、「AWD」、「Save」のなかから任意で走行モードを選択できる。

デフォルトモードは「Hybrid」で、バッテリーが十分充電されている場合はモーター走行の「Pure Electric」、発進時や追い越しなど加速力が必要な場合は「Power」、雨天や降雪時等の4駆走行には「AWD」、モーター走行に備えて充電レベルをキープしたい場合は「Save」モードをそれぞれ選択する。

搭載しているリチウムイオンバッテリーの容量は9.2kWh。

満充電に要する時間は230Vで2.5~6時間、110Vで6~12時間となっている。

PHVのウリであるモータードライブによる航続距離は、満充電時で約40km。

欧州複合モード燃費は40.0km/L、CO2排出量は59g/kmと、このクラスのクロスオーバーSUVとしてはトップクラスの環境性能を誇っている。

0-100km/h加速はポルシェ「カイエンS E-ハイブリッド」と同等の5.9秒と俊足。

ポルシェ・カイエンの最大トルク60.2kgm、欧州複合燃費29.4km/L、CO2排出量79g/kmを上回っていることから、ボルボは「XC90 T8」を「世界で最もパワフルでクリーンなSUV」と謳っている。

車両価格は76,705ユーロ(約1,124万円)と、ほぼ同等。

ボルボの高級SUVとして、2003年の登場から現在まで長らくマイナーチェンジで繋いできた同車が遂に2代目にシフトする訳だが、PHVの「T8」グレードについては欧州で2015年半ばに生産が開始され、年内にデリバリーされる見込みだ。

*参考:Der neue Volvo XC90 – ein Premium-SUV mit Luxus, Komfort und sieben Sitzen

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