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ゲーム実況者・せんとすさんインタビュー「接客バイトのスキルが今の実況スタイルに役立っている」

ガジェット通信 / 2016年7月11日 19時0分

かつてはなかった職業『ゲーム実況者』。いったいどんなお仕事なの? と興味がある方も多いのでは。

今回、格闘ゲームプレイヤーであり格闘ゲーム実況者の第一人者として活躍している「せんとすさん」へ直撃インタビュー。ゲーム実況という職業についてや、いま注目のゲームについて伺ってみました。

 

インタビューの前にゲーム実況ってなんぞや? という方に豆知識

まず、ゲーム実況について軽く事前知識を仕込みましょう。調べ物は百科事典が基本。未来検索ブラジルのサービス『あらゆる言葉について定義や意味、元ネタを解説する辞書・辞典』ニコニコ大百科を使い、調査!

ゲーム実況とは:

「ゲーム実況とは、ゲームをプレイしている動画に対してリスナーが実況コメント等をすること、又はプレイヤー等が喋りながらゲームをプレイすることである。」(ニコニコ大百科より)

と記載されています。……調べてみましたが、なんだかゲームやってお仕事にしてる人たちなの? と疑問はわくばかり。さっそくきいてみることに。

 

ゲーム実況者せんとすさんへ直撃インタビュー

—— ゲーム実況者というご職業は、どういったことをされているのですか?

せんとすさん:「ゲーム実況者と一言でいってもいろんな種類があるんですが、動画を投稿することで収入を得ている人達もいるんですよ。Youtubeをやってる方は、再生数ごとに収入があったりしますが、自分は動画投稿が中心ではなく、イベント出演やイベントのMCをやらせていただいたり、ゲームプレイの実況させていただいたり、ということが多いですね。

人によっては顔を出したくない、って方もいらっしゃるので、ゲームのプレイ動画だけを投稿して収入につなげているというかたも多い世界です。」

せんとすさん:「ゲーム実況は競馬やプロレスの実況のように、丁寧にあった出来事ををいっこいっこ解説する、というものではなく、面白可笑しくゲームを実況をする感じですね。」

—— せんとすさんは、面白寄りですよね。

せんとすさん:「はい、面白寄りです。自分の特徴として、丁寧な口調でしゃべりつつも、丁寧な性格の人間ではないので。」

—— えっ、常に敬語の印象ですが丁寧じゃない?

せんとすさん:「俺自身は、中身が丁寧じゃないんですよ。べらんめぇ調が好きなんで。“うるせーよ、てめーこのやろー”てのが地です。

ゲームをプレイしている方を視聴中に楽しめるようにおしゃべりしながら実況したりプレイすることです。丁寧なのは過去、ショップの接客をやってたことで、丁寧な言葉使いが身についているから。だから今、ゲーム実況がやれてるし、イベントのMCができているのだと思います。それはそういった接客時代に培われているものだと思います。お仕事中に“てめーふざけんなこのやろー”とは言わないじゃないですか(笑顔)」

 

格闘ゲームについてきいてみた! 初心者向けの動画がなかった頃に自分がやりはじめる話題に

【参考動画】せんとすチャンネル:ストリートファイターVを緩やかに実況せんとす 第0話

せんとすチャンネル動画(Youtube):https://youtu.be/Fq8Xv9w8MIc

—— せんとすさんは、格闘ゲーム実況者さんなんですよね。(詳しくは動画を参照)人気の実況動画などありますか?

せんとすさん:「ゲーム実況をする人はみんなまずは好きなゲームをやられると思います。自分の場合、たまたま格闘ゲームが向いていて。」

せんとすさん:「格闘ゲームってやる人だったら、みんな勝てるようになりたいじゃないですか。勝つためには、知識がいるので、そういったところを養っていきたいと思います。だから、そういったものを動画から調べたりする人は多いですね。

自分は動画では、初心者講座的なことを中心にやっていますね。新しく格闘ゲームをはじめてみよう、という人向けの動画構成にしていますので、そういった部分が多くの人たちから、うけいれていただいている要因ですね。」

せんとすさん:「今まで格闘ゲームって、初心者向けの動画ってなかったんですよ。それを自分がやりはじめた、というのが単純にウケた要因だと思いますね。空き巣をしちゃいました! あ、ここ空いてるみたいな(笑顔)」

—— (格闘ゲームといえば)ストリートファイターシリーズですか?

せんとすさん:「そうですね。『ストリートファイター4』が7年続いて、『ストリートファイター5』が発売されました。このふたつのゲームには助けていただきました。」

 

今、注目しているゲームはVR「恋愛ものやりたい。現実世界かえってこなくていい」

—— ゲーム全般の新作タイトルもいち早くチェックしたりするのですか?

せんとすさん:「その時期にどういったものが流行っているのか、アンテナははっていますね。いまだったらもうすぐ発売されるVR(※)っていうものに注目しています。絶対面白いはずですよ!」

※VRとは『PlayStation VR』の略称。ヘッドセットをつけて迫力ある映像を楽しむ新感覚3Dゲーム。2016年10月13日発売予定(画像は、http://www.jp.playstation.com/psvr/より)

—— VRでどんなジャンルのゲームをやってみたいですか。

せんとすさん:「VRで恋愛ものがやりたいですねー。なぜかって現実世界に戻ってこなくていいわけじゃないですか。

だって、コレ(目元にジェスチャー。ヘッドセットについて語るせんとすさん)をつけているときが、その人にとってスタンダードになる可能性があるわけですよね。そしたら戻ってこなくていいですよね。変な話、この今の日常世界が夢の中で、ヘッドセットをつけているときが現実世界という人もでてくるかもしれないじゃないですか。もう、そこまでいったら、現実が漫画とかアニメの世界になりますね。」

 

人の出会いが最高! ゲーム実況者という職業

—— ゲーム実況をやっていてよかったことはありますか?

せんとすさん:「自分は今ゲーム実況を通して、タレント的なことをやらせていただいているので、いろんな人と共演することができたりしました。ゲーム実況をはじめてなかったら、なかったであろう人の出会いというのがすごく多くて。

格闘ゲーム(プレイヤー)をやる人の中だと、自分は上級者じゃないんですよ。プレイヤーとしては、初級者に教えられるくらいの中級者なので、世界トッププレイヤーみたいな人と実況者という職業になって、知り合いになれたというのは嬉しいですし、放送の出演だとテレビでみていたような芸能人の方達と共演させていただいて。(実際出会うと)テレビでみているだけじゃわからない、共演者の方達のすごいなぁ~という部分がわかったりして良かったですね。」

 

好きなものはプライドを持って! アニメを好きな自分は誇っていていい

—— 最後にタウンワークマガジンさんを読んでアルバイトを探されている方など、読者にむけてメッセージをお願いします。

せんとすさん:「俺なんかは、いろんなアルバイトやいろんな経験が今になって生きていて、年取った今でも経験が無駄になったことはないですね。だからみんな自分の好きなものはプライドを持ってもらって。」

せんとすさん:「例えば、アニメを好きな人たちが、社会人になるタイミングで、“この歳でアニメなんかヤダよなー”と、アニメをみなくなっちゃったりするのは、もったいないな、と思っていたりして、アニメを好きな自分は誇っていていいと思います。

アニメの知識って、例えば、10年後にそのアニメが再評価されたりすることもあります。三国志が好きで三国志の仕事をいただいたり、プロレスが好きでプロレスのお仕事いただいたり、漫画が好きで漫画のお仕事いただいたり、といったことが実際に自分にはあったので、若いころ熱中したお仕事の経験は絶対生きてくると思います」

—— ありがとうございました!

 

※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。

■せんとすさんプロフィール

動物や魚やプロレスが好きなゲーム実況者です

twitter:せんとす @upnushing

https://twitter.com/upnushing

ニコニコチャンネル → http://goo.gl/TjbFvC YOUTUBE→http://goo.gl/m1yuVn

華麗に優雅に大胆に実況せんとす

http://com.nicovideo.jp/community/co204285/

取材・文:erini 撮影:周二郎探検隊 企画:ガジェット通信

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