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『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』“タイプライターコレクター”のトム・ハンクスも絶賛した1970年代のガジェット達

ガジェット通信 / 2018年3月15日 19時0分

2大オスカー俳優メリル・ストリープ✕トム・ハンクスがスティーヴン・スピルバーグ作品でついに初競演を果たすとして大きな話題となっております、映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が3月30日(金)より公開となります。

スピルバーグは「今、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表し、予定していた作品よりも先に製作する事を決め、撮影を敢行。まさに「今」だからこそ伝えるべき強烈なメッセージを込め、この危機的状況に警鐘を鳴らす作品に仕上げました。そんなスピルバーグの強い呼びかけに応え、名優メリル・ストリープとトム・ハンクスがついに初競演! 脚本はリズ・ハンナ、そして『スポットライト 世紀のスクープ』のジョシュ・シンガーが手がけ、音楽はジョン・ウィリアムズ、撮影はヤヌス・カミンスキーが担当するという世界最高の布陣となっています。

本作のプロダクション・デザインを担当しているのは、『ジュラシック・パーク』(93)、『ミュンヘン』(06)、『リンカーン』(13)といった作品で長期にわたりスピルバーグとタッグを組み、『リンカーン』では2度目のアカデミー賞受賞を果たした経験を持つデザイナーのリック・カーター。

事件当時の光景を忠実に再現するため、当時の写真等を使って社内の様子を徹底的に調査したというリックは「俳優たちが瞬時に1971年の編集室にタイムスリップできるようなセットを作りたかった。スティーヴンとの仕事で心掛けているのは、彼がどこを見てもその物語の時代と世界に完全に身を置けるようなセットをデザインすることだ」と、スピルバーグとの信頼感とセットに懸ける熱い想いを明かしています。そのこだわりは大きなセットからカメラに見切れる可能性のある小道具にまで行き渡り、撮影現場には当時使用されていたという実物のレトロアイテムたちまでが登場!

なかでも一際存在感を際立たせているのは、劇中でダニエル・エルスバーグが機密文書のコビーに使用している、コピー機!リックの指示によってコピー機を調達したダイアナ・バートンは「実際に使用されたコピー機はゼロックス914だったことを3つのソースで確認したけど、実物を見つけるのは簡単ではなかった。でもニューヨーク州ロチェスターのゼロックス博物館に1台保存されていることが分かったの。でもコンセントにつなぐと発火すると警告されたから、電源を入れない状態でコピー機が作動してると思わせる必要があった」とコメント。まさに歴史を変えるきっかけとなった当時のコピーシーンが、実物のコピー機によって劇中でどのように再現されているのか必見です。

そして、この時代の新聞社で外すことができないアイテムと言えば、タイプライター。本作でワシントン・ポストの編集主幹ベン・ブラッドリーを演じたトム・ハンクスは映画界きってのタイプライター・コレクターとして有名ですが、トムは「タイプの音が最高なんだ!現在の編集室とはまるで違う。タイプライターを打つ音がする環境で撮影することで、当日の編集室の特性を感じることができたよ」と満足げにコメント。さらに撮影後は、小道具用に用意されたタイプライターを全て試し、お気に入りを持ち帰るほど現場に夢中になったようで、ハリウッドの名優・トムを翻弄させるほど。クオリティの高いアイテムたちから、リック率いる小道具班の本気度が伺えます。

最後に、劇中でインパクトを与えているのは、新聞社の地下に存在している巨大な印刷機。新聞社は記事の取材、編集から最後の印刷までを自社で対応している会社が多いのですが、本作で描かれるワシントン・ポストも同様。執筆された記事は校閲者のプロの目によって赤字で修正等が加えられ、完成するとポスターのように丸められて印刷所へと続くパイプへ放り込まれます。地下の印刷所へ到着した原稿は新聞紙のレイアウトの枠に沿って、一文字づつ鉛の文字盤が構築され、印刷の工程へと進んでいくのです。劇中では、政府の大スクープを記事にせねばとワシントン・ポストの面々が手に汗握る中、一つ一つの工程を見事に再現。さらに印刷時には、機械の振動が、記者たちがいるフロアにまで伝わり、がたがたと揺れ響く様子がリアルに描かれています。

実際の印刷機で撮影を行ったメリルは「リックが現在使用されていない古い印刷機を見つけたことは本当にお手柄だったわ。本物の植字工と一緒に印刷のシーンを撮影するのはとてもスリリングな経験だった。昔に戻ったようで鳥肌が立ったわ」と撮影を振り返っています。

厚い信頼を寄せるスタッフによって仕上がった忠実なセットに、ワシントン・ポストの友人を招待したというスピルバーグ監督は「編集室に足を踏み入れ、あちこち見て回った彼の目には涙があふれていたよ。彼は”当時のオフィスそのものだ”といってくれた」と明かしており、実際に新聞社で活躍する記者たちの胸を打つほどに本格的に仕上がった本作の世界観に期待が高まります。

【ストーリー】

1971年、ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国内には反戦の気運が高まっていた。国防総省はベトナム戦争について客観的に調査・分析する文書を作成していたが、戦争の長期化により、それは7000枚に及ぶ膨大な量に膨れあがっていた。ある日、その文書が流出し、ニューヨーク・タイムズが内容の一部をスクープした。ライバル紙のニューヨーク・タイムズに先を越され、ワシントン・ポストのトップでアメリカ主要新聞社史上初の女性発行人キャサリン・グラハムと編集主幹ベン・ブラッドリーは、残りの文書を独自に入手し、全貌を公表しようと奔走する。真実を伝えたいという気持ちが彼らを駆り立てていた。しかし、ニクソン大統領があらゆる手段で記事を差し止めようとするのは明らかだった。政府を敵に回してまで、本当に記事にするのか…報道の自由、信念を懸けた”決断”の時は近づいていた-。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』公式サイト

http://pentagonpapers-movie.jp

(C)Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC.

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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