『ハリポタ』&『ファンタビ』シリーズ全作品で小道具を制作! ピエール・ボハナ氏に聞く「キャラクターごとの杖の違い」
ガジェット通信 / 2018年11月12日 20時0分
いよいよ11月23日に公開となる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。2016年に公開された『ファンタスティック・ビースト 魔法使いの旅』に続く最新作となる本作は、エディ・レッドメイン演じる主人公・ニュートはもちろん、ジョニー・デップ演じる強大な黒い魔法使いグリンデルバルド、ジュード・ロウ演じるダンブルドアが登場することも話題を呼んでいます。
キャラクター、ストーリー、音楽など『ファンタスティック・ビースト』シリーズの魅力は数あれど、”魔法ワールド”の演出に欠かせないのが美術たち。魔法使いの杖はもちろん、ニュートのトランク、ティナとクイニーが暮らす部屋など細部にまでこだわった小道具の数々は観客にワクワクを与えてくれます。
そんな、「ハリポタ」&「ファンタビ」シリーズ全作品で小道具を手がけているのがピエール・ボハナ氏。ロンドンを拠点に活動し、この他にも『ダークナイト』、『ゼロ・グラビティ』、『ジャスティス・リーグ』、『美女と野獣』、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の小道具を担当している、めちゃくちゃすごいお方なのです!
今回は、ピエール・ボハナ氏ご本人に映画について色々とお話を伺いました。
▲10月2日、記念イベントに登壇した芦田愛菜さんとピエール・ボハナ氏。
――たくさんの素敵な小道具を前にしてテンションがあがっています! 根本的な質問になり恐縮ですが、ピエールさんが小道具を作りにあたって一番大切にしている事はなんですか?
ピエール氏:「質」ですね。一つの物に意味が伴っていないと映画の美術は完成しないと思います。この映画は1920年代後半のお話ですから、その時代の人々がどんな服が好きで、どんなライフスタイルを送っているのかを想像して説得力がある様に作らなければなりません。それは大変な作業ですが、この仕事の一番楽しい部分でもあるんです。
――なるほど。本当にそこにある様な、使っている人がいる様な小道具ということですね。
ピエール氏:例えば、杖は魔法使い達が肌身離さず持っているものですから、それぞれの登場人物の特徴をよく考えて研究してデザインしています。ティナの職業は「闇祓い」なので、見た目にはこだわらない、飾りっ気はいらないという杖なんです。一方のクイニーは、オシャレが大好きな女性なので杖もファッショナブルでアール・デコ調で、杖自体もまっすぐでスタイリッシュです。杖についている貝と、そのつなぎの金属の加工は実際に1920年代に流行していたデザインなんです。そんな姉妹の違いが面白いよね。
――面白いです! 使っている杖に注目して映画を観たいです。『ファンタスティック・ビースト』といえば、ニュートのトランクも象徴的ですが、こちらはいかがですか?
ピエール氏:ニュートのトランクについては、1920年代に使われていたトランクを参考にしながら、彼と常に一緒にいて、彼の生活を表す小道具なので”よく使いこまれた安物”という方向で制作しました。ニュートは魔法動物以外に興味が無いので、物に無頓着で色々なところに傷があるんだよ。そういった部分を見つけるのも楽しい映画の見方かもしれないね。
――今回お話を伺って、映画を何度でも見返して、細かい部分までチェックしたいと強く思いました。
ピエール氏:こだわりすぎると、実際に手を動かして作ってくださる方に苦労をかけてしまうから、考えないといけないんだけどね(笑)。
――ピエールさんは物作りが大好きだから、苦労もいとわずにこだわり続けているのだと伝わってきます。
ピエール氏:そうですね。人は理由をつけて何かとやめてしまいがちだけど、好きなことは貫いたほうがいいと思います。僕と一緒に物作りをしている仲間は、みんな物作りが大好きなんだ。僕は、自分の父親が船を作る仕事をしていたり、一人っ子で甘えん坊だったこともあって(笑)、一人で絵を描いたり物を作ることは大好きだった。好きだったことがずっと続いていて、今仕事に出来ていることはありがたいことだよ。
――最新作もとても楽しみにしております! 今日は貴重なお話ありがとうございました。
【関連記事】ファンタジーなコラボメニューにGET必至なアクリルスタンドまで! 『ハリー・ポッター&ファンタスティック・ビースト 魔法ワールド CAFE』
https://getnews.jp/archives/2095295
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/
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