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日本仏教諸派の違い

ガジェット通信 / 2019年5月6日 15時15分

(写真素材:足成)

今回は日本仏教諸派の違いについて、簡単にまとめたいと思います。

華厳宗

奈良時代に誕生した仏教。奈良の東大寺で有名なのはこの宗派。

華厳経というお経を学ぶ宗旨で、学問重視の一派。

律宗

こちらも奈良時代に誕生した仏教。

名前の通り戒律を順守することを眼目とした宗旨。

真言宗

平安時代に空海によって誕生した宗派。

身密、口密、意密の三密によって悟りを開こうという宗旨。

身密とは両手で結ぶ(孔雀王のような)印のこと。

口密とはマントラ(真言)と呼ばれる呪文を称えること。

意密とは心に仏を思い描くこと。

天台宗

平安時代に成立した、比叡山を本山とする一派。開祖は最澄。

十二年籠山や千日回峰行で有名。

千日回峰行は文字通り千日間比叡山の山中を駆け巡る修行。

後の鎌倉仏教の多くは、この天台宗から生まれた。

日蓮宗

鎌倉時代に日蓮によって成立した。

経典の中でも特に「妙法蓮華経」略して法華経を重視し、その題目(タイトル)である「妙法蓮華経」を称えるだけで良いという教え。

「妙法蓮華経」に「南無(帰依する)」という意味を付け足して「南無妙法蓮華経」と称える。

浄土宗

鎌倉仏教。法然によるもの。

法然は多くの経典の中から全ての人を死の苦しみから解放する教えとして「南無阿弥陀仏(阿弥陀仏に帰依します)」という念仏を口に出して十遍でも称えれば、必ず極楽浄土に行けると説いた。

浄土真宗

法然の弟子、親鸞の教えを後世の弟子が一派としたもの。鎌倉時代。

阿弥陀仏の救いの願は既に成就したものであること、そうであると信じ切ることを前提として私達はただ報恩感謝の念仏「なもあみだぶつ」を称えれば良いという思想。

融通念仏宗

良忍が開祖。

眠気を覚ますために指を切って火にくべるなどのストイックな修行していた良忍はある日「一人の念仏が万人に通じ、万人の念仏が一人に通ず」という夢を見て、互いに念仏を融通し合い、みんなで極楽へ往生しようという宗派を誕生させた。

念仏は、言語に障害があったり、知的障害のある人には称えられない、という問題を、念仏を融通するという教えで解決した。

時宗

鎌倉仏教。通称「踊り念仏」。

踊りながら念仏を称えることでトランス状態へ入り、悟りを開こうという教え。

現在はごく一部を除き見られない。

曹洞宗

道元によって開かれた禅宗の一派。鎌倉時代。

中国へ留学した道元は、禅を何も思わず「ただ坐る」だけだとして永遠の修行をするものと主張した。

臨済宗

栄西によってもたらされた鎌倉時代の禅宗の一つ。

公案という禅問答によって悟りを開こうという宗派で、同じ禅宗でも終わりがあるという点で曹洞宗とは異なる。

また、曹洞宗が壁に向って坐るのに対し、臨済宗では互いに向かい合って坐るという作法の違いなどもある。

黄檗宗

江戸時代に成立した禅宗で隠元によってもたらされた。

隠元はその名の通りインゲン豆を日本に持ち込んだ中国僧。

煎茶道の開祖でもある。

お経を中国式の独特の音程で読み、仏を観想しながら坐禅する念仏禅を広めた。

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