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「複数機能を集約した製品も考えられる」 Ankerチャージング製品のトップが語るUSB急速充電器の製品戦略

ガジェット通信 / 2019年6月27日 16時0分

アンカー・ジャパンは6月、製品発表会『Anker Power Conference – ’19 Summer』でAnker独自規格“PowerIQ”を進化させた“PowerIQ 3.0”対応機器など、USB急速充電器の新製品を発表しました。

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これに合わせて、Anker本社からチャージング製品のトップである副社長のBen Zhang氏が来日。USB急速充電器関連の現状と今後について、ガジェット通信の取材に答えました。

――今回発表した、Power IQ 3.0対応製品の特徴について教えてください。

Zhang氏:Power IQ 3.0対応製品には3点、特徴があります。ひとつはスピードが最速であることで、充電速度は大幅に向上しました。もうひとつは、対応するデバイスが増えたこと。最大100Wに対応することで、スマートフォンからノートパソコンまで対応します。最後は互換性。USB Type-CのUSB Power Deliveryに対応するPower IQ 3.0になったことで、ほとんどすべてのデバイスに対応できるようになりました。

Quick Chargeなどメーカーが独自の急速充電技術を開発していますが、これらは独自プロトコルに対応する専用の充電器が必要で、ユーザーには不便です。すべてのデバイスに対応するのが、ユーザーにとっては楽だと考えます。

――さらに最近のトピックとしては、シリコンの次世代パワー半導体として注目される窒化ガリウム(GaN)を使用した急速充電器の製品化が挙げられます。GaNを採用した第1弾製品の『Anker PowerPort Atom PD1』は品薄になるなど好評のようですね。

Zhang氏:『Atom』シリーズは、コンパクトでパワフルであることが特徴の製品です。『Anker PowerPort Atom PD1』(以下『Atom PD1』)は日本だけでなく、グローバルでもよく売れていますね。パートナーからも関心が高く、新技術を開発するメーカーから「一緒に開発したい」というメッセージをいただいています。

――『Atom PD1』は、コンセントのプラグが折りたたみできないのが残念、という声もあったようです。

Zhang氏:消費者からそのような声をいただいています。『Atom PD1』はコンパクトサイズでパワフルであることを重視したのでこのような形状になりましたが、コンセントにそのまま挿せばよい簡単さを求めているユーザーもいます。

折りたたみの機構は体積が必要になってしまいますが、今回は折りたたみ式の『Atom』シリーズを数多く発表しています。今後もコンパクトで持ち運びに便利なものを開発していきます。

――昨年の日本での発表会で、当初はGaNを搭載すると予告されていた『Anker Powerport Atom PD4』(以下『Atom PD4』)は、GaN非搭載という形で発売されました。その理由は?

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Zhang氏:『Atom』シリーズはコンパクトでパワフルであることがコンセプトなので、GaNを搭載するものだけを指すのではありません。『Atom PD4』では、回路の最適化により発熱を抑え、エネルギー効率を高めるLLCを採用して開発した回路を採用しています。LLCは一般にテレビやサーバーなど大型の製品に使われる技術で、USB急速充電器では初めて採用しました。

――やはり昨年、発表会では『Anker PowerCore Fusion 10000』が予告されていましたが、発売が中止になりました。モバイルバッテリーとUSB急速充電器が一体になった『PowerCore Fusion 5000』は日本でも人気が高く、期待して待っていたユーザーもいるのではないかと思うのですが……。

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Zhang氏:申し訳ありません。製品戦略の調整で、こういった製品をいったん止めることになってしまいました。ただ、2 in 1や3 in 1など、複数機能を集約した同じようなコンセプトの製品が出る可能性はあります。まだ開示できませんが、ユーザーに楽に使ってもらえる新しいコンセプトの製品を考えています。

――2019年2月から、電気用品安全法(PSE)に基づくPSEマークの表示が義務付けられました。こちらは日本市場への展開で何か障壁になることはあるのでしょうか。

Zhang氏:Ankerは創業から7年目、日本市場に参入して6年目になりますが、創業当初から高い品質基準で設計を始めていました。日本でも昨年の下半期から基準に適合し、PSEマークを表示する製品に切り替えています。

USB充電器の市場では廉価製品や品質の悪い製品が販売され、心を痛めています。PSEマークの義務化のように消費者の安全を守れることは、我々のように規制を遵守しているメーカーにとってはグッドニュースだと考えています。

―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』

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