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ゾンビパンデミック終焉後、“元ゾンビ”をめぐる社会問題を描く『CURED キュアード』日本公開『CURED キュアード』日本公開[ホラー通信]

ガジェット通信 / 2020年2月11日 22時0分

ゾンビパンデミックの発生後、治療法が見つかれば果たして「めでたしめでたし」なのだろうか? そう簡単にはいかない社会の問題をリアルに描き出すアイルランド発のゾンビ映画『CURED キュアード』が日本公開決定。3月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開となる。

人間を凶暴化させるウイルスのパンデミックによって大混乱に陥ったアイルランド。6年後、治療法が発見されたことで秩序を取り戻し、治療効果が見られない25%の感染者は隔離施設に監禁され、治癒した75%は“回復者”として社会復帰することになった。ゾンビに夫を噛み殺された失意の中で幼い息子を育てるアビーは、回復者の義弟セナンを受け入れる。その一方で、街では回復者を恐れる市民の抗議デモが起こり、激しさを増していく。やがて理不尽な差別に不満を募らせ、過激化した回復者のグループは社会への復讐テロを計画する。その怒りと憎しみの連鎖は、新たな恐怖のパンデミックを招き寄せるのだった。

本作は、アイルランドの新鋭デイヴィッド・フレイン監督の長編デビュー作で、フレイン監督自身が脚本も手掛けている。人種差別、宗教対立、移民問題などによって分断された現代社会の状況が生々しく反映された、極めてシリアスなホラー映画だ。さらには、回復者がかつて獰猛に人間を噛み殺していた記憶を保っており、耐えがたいPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苛まれている設定が加えられている。

主人公アビーを演じるのは『JUNO/ジュノ』『フラットライナーズ』のエレン・ペイジ。ペイジはプロデューサーも兼任し、本作のプロジェクトを牽引している。そのほか、サム・キーリー、トム・ヴォーン=ローラー、ポーラ・マルコムソンなど、アイルランドとイギリスの実力派キャストが集結する。

『CURED キュアード』

3月20日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開

配給:キノフィルムズ 

(C)Tilted Pictures Limited 2017 

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