『AI崩壊』大沢たかお&松嶋菜々子インタビュー「便利な社会になってからこその、根本的な愛や家族の大切さが描かれている」

ガジェット通信 / 2020年2月14日 18時0分

大沢たかおさんを主演に迎え、『22年目の告白 -私が殺人犯です-』の入江悠監督がAIをテーマにオリジナル脚本で挑むサスペンス超大作『AI崩壊』が大ヒット上映中です。

本作の舞台はAIが私たちの生活に欠かせなくなった10年後の日本が舞台。しかし、人を救うはずの医療AI <のぞみ> が突如暴走を始め、人間の生きる価値を選別し殺戮を開始。大沢さん演じる桐生は警察からAIを暴走させたテロリストに断定されてしまい、日本中にAI捜査網が張り巡らされる中、逃亡劇を繰り広げることに。桐生がたどり着いた衝撃的な真実とは……?

主演の大沢さんと、桐生の妻でAI <のぞみ> の共同研究者だった望を演じた松嶋菜々子さんにお話を伺いました。

――お2人が共演するのは5作目となるそうですね。『藁の楯 わらのたて』(2013)以来の共演となった『AI崩壊』での撮影はいかがでしたか?

大沢:作品や役柄によってもちろんアプローチは変わりますから、共演回数が多いからといって何かが変わるわけでは無いのですが、本作では松嶋さんとの病室のシーンがとても大切だと思ったので、並々ならぬ想いを伝えました。そうしたら松嶋さんも同じ気持ちでいてくれたというか。普段役柄の話とか全然しないんですけど、伝わっていて有り難かったです。

松嶋:大沢さんの言い方も「こうしようね」とかそういう強い感じでは無くて、「大切なシーンだよね」っていう世間話の延長みたいな雰囲気だったのですが、同じ気持ちでいることが、とても演じやすかったです。

大沢:普段は本当に会っても世間話っていうか雑談ばっかりなので。でも(松嶋さんは)すごいですよ、秘密主義だから俺に何も教えてくれなくて!

松嶋:そんな事ないです(笑)、大沢さんも。

大沢:だから僕だけ勝手に喋ってます。

松嶋:大沢さんは場の雰囲気を柔らかくしてくださいますし、こういう重いシーンが続く作品では特に現場が明るくなるんですよね。

――本作は、邦画史上最大級のスケールで制作されていて、緊迫感あるシーンの連続ですが、驚かれた事も多かったのではないでしょうか。

大沢:たくさんありました。特に、車が突っ込んでくるシーンは、松嶋さんとも「あのシーンってCG? どうやって撮影するんだろうえ」って話していたくらいで。他の俳優さんにも「どうやってやるんですかね」って聞かれたり。それぐらい、台本で読むとありえないシーンがあって。

松嶋:私が演じた望は混乱が起きた世界には生きていないので、実際の現場は観ていないのですが、台本を読んでいて驚くシーンはたくさんありました。海に飛び込むシーンも。大沢さん実際にやられたんですよね?

大沢:やりました。本当に?っていう感じだけれど、2年間俳優の仕事を休ませてもらって、「挑戦しているな、攻めているな」と思える作品にだけ僕も挑もうと思って参加した『AI崩壊』だったので、全力でやりました。本作は完全オリジナル脚本なので、監督とも意見を話しながら、セリフの表現の仕方とかも変えていきながら。とても楽しかったです。

――この映画にはお2人をはじめ、賀来賢人さん、岩田剛典さん、広瀬アリスさん、三浦友和さんなど本当に豪華な俳優さんが集結しています。特に賀来さん、岩田さん、広瀬さんといった若い俳優さんたちとご一緒していかがでしたか?

大沢:皆さん本当に素晴らしくて、たくさん刺激をいただきました。岩田さんは俳優だけではなく「三代目J SOUL BROTHERS」としてパフォーマンスされているので、また違う空気感があって新鮮でした。撮影になると緊迫した姿で俳優としてもオーラがあって。現場では緊張もしていたと思うのですが、それが岩田さん演じる桜庭と僕が演じる桐生の緊張感のある関係につながって良かったなと思います。

――本作では、AI<のぞみ>という便利なものに翻弄されてしまう人々の姿が描かれていますが、お2人は便利なガジェットであったりITサービスを活用している方ですか?

松嶋:私は結構アナログ人間な方だと思うのですが、子供たちがスマホを使いこなしている世代なので、便利なものだけど使い方は気をつけないといけないよねという話をしたりします。ネットで検索すれば色々な情報が出てきますが、本当かどうか分からないというものも多いと思います。例えば、SNSで100人の人が賛同してくれることも良いけれども、周りの5人に本当の気持ち・考えが伝わっている事の方が大切だと思っています。本作も、便利な社会になってからこその、根本的な愛や家族の大切さが描かれているので、観終わった後に色々考えることが出来ると思います。

大沢:この作品のお話をいただいたのが1年半ぐらい前なんですが、その頃ですら、AIがこんなに進歩するとは思っていませんでした。僕は今、AI搭載のお掃除ロボットを使っているのですが、「ここまで掃除が終わりました」とかスマホに送ってきてくれるんですよね。すごく便利で、そうして実際に生活にAIが入り込んでいる。

今はとても便利な使い方をさせてもらっていますが、映画で描かれる様な恐ろしい事件は決して起きないとも言い切れないなと。東京大学大学院の松尾豊教授など、AI分野の専門家の皆さんに監修をしていただき、スケールが大きいですがリアリティのある作品となっているので、10年後やもっと近い未来にこんな事が起こるかも?と想像しながら楽しんでいただきたいです。

――今日は大変貴重なお話をありがとうございました!

撮影:周二郎

【STORY】2030年。人々の生活を支える医療AI「のぞみ」の開発者である桐生浩介(大沢たかお)は、その功績が認められ娘と共に久々に日本に帰国する。英雄のような扱いを受ける桐生だったが、突如のぞみが暴走を開始――人間の生きる価値を合理的に選別し、殺戮を始める。警察庁の天才捜査官・桜庭(岩田剛典)は、AIを暴走させたテロリストを開発者である桐生と断定。日本中に張り巡らされたAI監視網で、逃亡者・桐生を追い詰める。桐生が開発したAIを管理していたのは、桐生の亡き妻でありAI共同開発者の望(松嶋菜々子)の弟、西村(賀来賢人)。事件の鍵を握る西村も奔走する一方で、所轄のベテラン刑事・合田(三浦友和)と捜査一課の新米刑事・奥瀬(広瀬アリス)は足を使った捜査で桐生に迫る。日本中がパニックに陥る中、桐生の決死の逃亡の果てに待っているものとは?一体、なぜAIは暴走したのか?止まらないAI社会の崩壊は、衝撃の結末へ――。

(c)2019映画「AI崩壊」製作委員会

―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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