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『新感染半島 ファイナル・ステージ』カン・ドンウォン インタビュー オカルト映画好きな彼が“一番怖かった映画”はあのJホラー[ホラー通信]

ガジェット通信 / 2020年12月28日 21時0分

韓国発の大ヒットゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』の4年後の世界を描く『新感染半島 ファイナル・ステージ』が2021年1月1日より公開。主演を飾るカン・ドンウォンが、リモートインタビューに応じてくれた。

『ゴールデンスランバー』『1987、ある闘いの真実』『人狼』など、話題作に立て続けに出演する人気絶頂のカン・ドンウォン。悪魔祓いをテーマにしたサスペンス『プリースト 悪魔を葬る者』にも主演している彼は、実はオカルト映画の大ファンなのだという。

「ホラー映画のなかでもオカルトものが好きなんです。『リング』『呪怨』、当然ですが『エクソシスト』『オーメン』も楽しかったですね! オカルト映画は、極限のスリルが良いんです。映画を観ているあいだ、他のことは何も考えられなくなるような。最近観たものだと、オカルトかは分かりませんが、『キャビン』も良かったですね。アイデアが斬新だし、どんでん返しの展開が面白い」

嬉しそうにオカルト映画の話をしてくれる一方で、好きだからこその目も向ける。自身の出演については、多数のファンを持つ売れっ子故のネックもあるという。

「オカルト映画の短所は、いい映画があまり多くは作れないことだと思うんです。怖いオカルト映画を作るのは簡単ではない。スリルや緊張感をキープするというのは本当に難しいことなんだと思います

「僕自身も、俳優として“すごく怖いオカルトもの”に出てみたいと思っているんです。ただ問題があって、自分が出ていることで怖さが減ってしまうのではないかと。観客が感情移入しづらくなる気がするんですよね」

オカルト映画の“怖さ”にはこだわりがある様子。そこで、今まで観たなかで一番怖かった映画を聞いてみると、悩む間もなく即座に返事が返ってきた。

『リング』『リング』! 『リング』ですよ!(笑) 井戸の中から(貞子が)這って出てくるなんて思いもしませんでしたから! 大学一年生のときに寮で友達と観たんですが、いまだに覚えていますね。男同士で観ていたんですけど、みんな気絶しそうになりました(笑)」

「“走るゾンビ”のほうが怖いかな」

ゾンビ映画のお気に入りを聞いてみると、「実はゾンビ映画よりオカルト映画のほうが好きなのですが」と正直に明かしながら、エドガー・ライト監督によるゾンビコメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』を挙げてくれた。

ゾンビ映画の父と言われるジョージ・A・ロメロの映画や、『ショーン・オブ・ザ・デッド』に登場するのは、のろのろとした“歩くゾンビ”だ。対して、『新感染』シリーズを手掛けるヨン・サンホ監督の描くゾンビは、一貫してパワフルな“走るゾンビ”である。歩くゾンビか走るゾンビか、しばしば好みの分かれるところであるが、お好みはどちらだろうか?

「僕としては……走るゾンビのほうが怖いかな。“ゾンビが早く動き出したらゾンビではない”という意見も聞きますけど、それでも“走るゾンビ”が生まれたということは、時代が変わってきたということかなと解釈しています」

本作の舞台は、そんな“走るゾンビたち”が潜む半島だ。『新感染 ファイナル・エクスプレス』で描かれた韓国での感染爆発ののち、半島はロックダウンされ、ゾンビの大群が封じ込められている。カン・ドンウォン演じる元軍人の主人公ジョンソクは、香港に亡命していたものの、とあるミッションのため、変わり果てた故郷の半島に舞い戻ることになるのだ。

「ジョンソクというキャラクターは、ポスト・アポカリプスという背景に登場し、完全に廃墟と化した韓国を(観客に)見せる役割を担っています。ゾンビが新しい世界を成している状況と、そこで生き残っている人たちを紹介していくような役割ですね。怖い映画の道案内といったところでしょうか。

それと同時に、映画全体の感情を引っ張っていく役割も持っている。なので、感情の変化を観客に感じ取ってほしいと思っています。感情の変化する曲線を観客の皆さんが感じ取れるように、ヨン・サンホ監督と相談して物語にいろんな仕掛けを作っています」

この映画の“ヒーロー”

本作において印象的なのは、前作の『新感染 ファイナル・エクスプレス』でも守られる立場だった女性や子供たちが、ヒーローのような活躍を見せるところだ。ジョンソクは荒廃した半島で、タフに生き残っていた母子――ミンジョン(イ・ジョンヒョン)と二人の娘に出会う。そして彼女たちは、ジョンソクの危機を助けさえする。

「僕が演じたジョンソクはある意味いちばん平凡な人物だと思います。本来であれば弱者であっても、そういう人たちが生き残り、主導的な役割を果たすというのも、この映画においてとても特別な要素なんです。僕はこの映画のなかで、いちばんのヒーローは“生き残った家族”だと思っています

インタビューを終えると、記者がホラー映画のニュースサイトの者であることを名乗っていたため、逆質問を受ける場面があった。何かと思えば、「今、『呪怨』のドラマが観られるんですか?」とのこと。おそらくNetflixで配信中の『呪怨:呪いの家』のことだと思われるため、それを伝えると、「うわぁ、まだ観てない!」と興味津々のご様子。本当にオカルトが好きなんだなぁとホッコリさせてくれる一場面であった。彼が出演する“すごく怖いオカルトもの”が実現する日を期待したい。

『新感染半島 ファイナル・ステージ』

2021年1月1日(金)よりTOHOシネマズ日比谷他にて全国ロードショー

配給:ギャガ

(C)2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

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