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ラジオ生放送における『話が快適にできるスカイプ以外の方法』を考えてみます

ガジェット通信 / 2013年2月22日 14時0分

ラジオ生放送における『話が快適にできるスカイプ以外の方法』を考えてみます

今回はユニさんのブログ『ユニマガ』からご寄稿いただきました。

■ラジオ生放送における『話が快適にできるスカイプ以外の方法』を考えてみます

ニコニコ動画でも生放送でも、遠隔地の人と話ながらコンテンツを作ることは今や当たり前になりました。利便性や普及率から、パソコン上での無料通話はSkypeを使用される方がほとんどだと思います。(ニコラジや公式放送でも使われてますし!)

普通に一対一通話をするだけなら特に問題がないのですが、ニコニコ生放送などで通話していることを放送する場合、以前からずっと抱えていた悩みがありました。

『自分が話してる時に相手の声が聞こえない』のです。

これはスカイプの元々の仕様で、通常の通話では特に問題はないので欠陥ではありません。

(自分が話している時に相手の声を聞き取る必要は普通はありません)

しかし、これが生放送で第三者が会話を聞いている時は話が違ってくるのです。

具体的な例を挙げて説明します。AさんとBさんがスカイプ通話してる場面です。

(あなたがニコ生でラジオ放送を聞いてると思ってください)

Aさん:最近寒いですね-。

Bさん:どんどん寒くなってきましたね。

Aさん:この勢いで寒くなり続けると半年後には-40℃位になっちゃうね!

Bさん:           (くい気味に)どこかで聞いたようなネタするなよー!

Aさん:えっ (「するなよ」の前何いわれたの?)

Bさん:えっ (普通に突っ込んだのに、えってなに?)

この会話例では、スカイプの「二者通話の時に片方の声しか流れない」ことが原因で、会話が一時止まってしまいます。

上記では太字の部分が、言ったつもりが相手に聞こえていないのです。

これがただの電話なら、「いや、今○○って言ったんだよ」と言い直せばいいんですけど、ラジオ放送では盛り上がってきた会話が止まってしまいます。

スカイプになれた人なら、こういう仕様を把握して「あ、今発言がかぶったけどおそらく○○○ってツッコミを入れてくれたんだな」と経験則で会話を継続されるのですが、その推測が外れてしまったときに、的外れな会話の返しになってしまうわけです。

Aさん:あの人ってまるで某吸血鬼みたいだね

Bさん: (くいぎみのツッコミで)ディオ様かよw確かに怖そうww

Aさん:まあ怖いところもあるけど全然かわいいじゃん!ドーナツ好きなところとか!

Bさん:えっ!?ドーナツ食べるシーンなんて何部にあったっけ?

Aさん:えっ

Bさん:えっ

視聴者:(Aさんはディオって言ったの聞いてなかったの…?イライラ)

この例ではAさんは化物語の忍野忍(化物語)を想定してるのに対して、

Bさんは最初のツッコミで言ってる通りDIO(ジョジョの奇妙な冒険)を想定しています。

(※注:前者は可愛らしい吸血鬼の女性キャラ、後者は吸血鬼の男性キャラクター)

Aさんは二回目の発言で(忍野忍ってわかってくれたんだな)と想定して会話を続けていますが、BさんはDIOと指摘して否定されなかったのでジョジョの話だと思って話しています。

この会話をステレオミキサー越しに聞いてる視聴者さんは、Aさんが話を聞かずに暴走している様に聞こえてしまっています。

お互いがかぶらないインタビュー形式や対談形式であれば問題ありませんが、盛り上がりクロストークが頻繁に発生し、三人以上にも増える可能性のあるニコ生のバラエティ形式のラジオでは、こんなすれ違いがたくさんあるともうなんだか困ってしまいますね。

前置きが長くなりましたが、こういった問題を解決できる通話ソフトをいろいろ試してみました。Lineなどのスマホアプリは試していませんが、スカイプと同様の仕様のソフトは多いです。(通信回線を節約するためには合理的なのかもしれませんね)

いろいろ試した結果、ニコ生で使用しやすい簡単なソフトがあったので結論だけ。

ニコ生セッション*1です。

*1:「ニコ生セッション」 『ニコニコ生放送』

http://live.nicovideo.jp/s/session

音楽カテゴリ以外の方には「あ~、そういえばそんなサービスありましたね!」とうろ覚えの方もいらっしゃるかもしれません。

ニコ生セッションは、YAMAHAが開発した「NETDUETTO β」というソフトを使用したバンドのセッションなどに使えるシステムです。

「ニコ生」とついていますが、実はこのNETDUETTO βはニコ生ととくに関係なく使えます。

ニコ生セッションとしての機能は「生放送主さんとつながりやすくするため」だけのシステムなので、ルームを作って二人だけ入室すれば、高音質かつ低遅延、そして「同時に会話しても声が消えない」のです。

片方がルームを作り、もう片方が入室するだけならアカウント登録なども必要ありません。

しかも、2012.12.21のアップデートでWindows7以降のPCの対応が非常によくなりました。スカイプ用のUSBインカムとかも対応します。

良いことずくめですが、デメリットが二つ。

・ 通話してもらう相手にソフトをインストールしてもらわないといけない

・ インストールすると仮想音声デバイスが追加される

ソフトのインストール自体は簡単です。8MBくらいのファイルをダウンロードして実行、あとは「次へ」ボタンの連打でインストール完了です。ただ、一手間といえば一手間です。

問題は二つ目の「音声デバイスが増える」という点。

Skypeの設定にもよりますが、新しい音声デバイスが増えるとスカイプが勝手に「新しいデバイスの方に設定し直す」ことがあり、スカイプを使うときに通話設定を再度確認することになります。(一度修正すればもう安心なんですけどね)

ある程度なれてる方にはなんてことはない作業ですが、PC初心者の方で「音声デバイスの設定画面を出したことがない」という方にお願いする作業としてはちょっとハードルが高いかも。

ということで、クリアで高音質でスムーズな会話をするにはNETDUETTO βはオススメではありますけど、多人数と入れ替わり話すような凸企画や、相手が初心者の場合には必ずしもオススメできません。

気軽にメッセージを送れたり電話をかけられるスカイプやLINEはやっぱり便利ですね(???)

●(2013/2/12:追記)

コメントをいただいた中から補足をさせていただきます。

>全ての環境でおこる問題なのでしょうか?

いいえ、PCのスペックや通信回線、使用している音声機器によってはクロストーク時でも通常通り会話ができている方は多いと思います。

ただ、会話のテンポやタイミングが重要視されるような放送(漫才形式のトークや、相手と声を合わせるタイトルコールなど)ではNETDUETTOβはオススメです。

本記事はあくまで一つのご提案なので、自分なりの話しやすい環境を見つける事ができればそれが一番だと思います。

執筆: この記事はユニさんのブログ『ユニマガ』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年02月19日時点のものです。

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