注目女優・小野莉奈「自分のお芝居が180度変わりました」 主演映画『POP!』で女優としての成長を明かす
ガジェット通信 / 2021年4月11日 12時0分
映画『アルプススタンドのはしの方』や、豪華キャストの共演でまさしく今話題の「コントが始まる」など、今もっとも注目を集める新人女優の一人である小野莉奈さんが、映画『POP!』に主演しました。19歳から20歳になる少女リンの心の葛藤を描く<地球と思春期に寄り添う>映画で、小野さんは「自分のお芝居が180度変わりました」と撮影時を述懐します。主人公が大人の階段を上る映画で、注目女優は何を感じ、何を得たのか。ご本人にお話をうかがいました。
■公式サイト:https://twitter.com/POP_film2021 [リンク]
■ストーリー
地方テレビ局のチャリティー番組「明日のアース」でオフィシャルチャリティーサポーターをつとめる柏倉リン(19)。リンは番組内でハート型のかぶりものを被り「世界平和」を謳っていながらも、実生活では二十歳を目前にして「愛」というものに悩んでいる。スタッフの大人達とは馬が合わず、バイト先の駐車場でも無断駐車されるなど上手くいかないことが多い。リンは周りの大人たちの言動に疑念的な感情を抱きながら、二十歳という人生の節目を迎えることになる。
●19歳の少女が大人の階段を上る話は普遍的なものも感じますが、完成した作品を観た時はいかがでしたか?
監督の小村さんとリンちゃんについて何回も話し合った日々を思い出しました。小村さんだけでなく、いろいろな方々に役について相談しながら、考えて、迷って、考えて。そうやって、リンちゃん像を作っていきました。自分だけの想像力だけでは足りないくらい、リンちゃんは想像力の豊かな子でした。
●演じてみていかがでしたか?
演じているわたしも、リンちゃんが分からなくなった瞬間があったりしたので、映画を観るみなさんが、リンちゃんをどう解釈するのかが気になります。でも、リンちゃんのことが分からなくて悩んでいる途中で、これがリンちゃんなのかもしれないって気づいたこともありました。物語の途中で子どもから大人になるリンちゃんを観てほしいです。
●とても等身大で自然な演技も印象に残りましたが、演じる上で難しく感じることはありましたか?
「ケツですか?ハートですか?」というセリフがあり、それを口にすることが恥ずかしかったです(笑)。なので本読みの際に監督の前で、あんまりよくない演技をしてしまいました。自分でも気持ち悪いなという感覚のままセリフを言っていて、ただ言っているだけのような感じになってしまい、すると小村さんは「小野さんは芝居が上手すぎる」と。その言葉を聞いて、自分のお芝居が180度変わりました。
●それはどういうことなんでしょうか?
芝居が上手すぎるって最初はほめ言葉かなと思ったのですが、小村さんの表情を見ると、どうも違う意味だろうと思って…どういう意味だろうと思った時に、わたしはいただいたセリフを覚えて自分で理解して言っていたけれど、リンちゃんは理解していないんですよね。彼女は大人の世界での未来を、予測して動いているわけではないんです。なのでセリフは覚えたけれど、まっさらな気持ちでお芝居しようと、彼女の気持ちに寄り添いたいと思いました。
●セリフを覚えて自分で理解する作業が、今回はベストな方法ではなかった?
最初、リンちゃんは「こうあるべき」みたいな、型にはめようとしていたと思うんです。それがリンちゃんのことが理解しきれない大きな原因で、だから芝居もしにくかったと思います。小村さんはヒトの芝居もしてほしいと言われていて、それは人なんだから予測不可能な芝居でいいと。それこそが監督の小村さんが求めてたお芝居だったので、大きな変化になりました。
●今回の作品と出会って、女優として一番よかったことは何ですか?
自分の、小野莉奈としての子どもの心を作品に残せたことがよかったと思います。20歳になり、大人の世界に染まったなと思うことはたくさんあるんです。でも、染まらないと生きていけないこともわかっていて…子どもの心のままでもいいのですが、そのままだと自分が苦しいわけです。でも、その苦しさもずっとは持てないなとわかっているので、大人の行動をしている自分がいる。なので映画『POP!』を観るたびに、懐かしいなって思うはずなんです。
●大人になることに抵抗を感じているのですか?
いえ、今は変わらなきゃって気持ちのほうが強いですね。変わりたいという気持ちも強いです。染まったなとは思いますが、だからこそリンちゃんと出会えてよかったなって。
●女優デビュー4年目ですが、子どもだったなと思うエピソードはありますか?
ある時、お世話になった方に「小野は感謝が足りない」と言われました(笑)。いろいろとお世話になったのに、それを仇で返すように自分の心のままに行動してしまったことがあり、相談もなしに身勝手な行動をしてしまって、すごく反省しました。でもおかげで、周りを見ることを学びました。自分でもよくないと思いましたし、これからは頑張っていこうと思いました。
●今回リンちゃんと出会った、小野さん自身の女優としての成長も楽しみですね!
この映画を観ると初心に戻るじゃないけれど、その時の心をすごく思い出せると思うので、それをリンちゃんとして作品の中に残せたことは、よかったなと思っています。30代ぐらいになって自分が調子に乗り始めたら、この『POP!』をまた観直して、わたしもリンちゃんみたいな心を持っていたなあと思い出します(笑)。
映画『POP!』上映スケジュール
4月12日(月)19時〜@新宿K’s cinema/
4月17日(土)18時30分〜@UPLINK渋谷
(執筆者: ときたたかし)
この記事に関連するニュース
-
山谷花純、主演・杉咲花は「強くてかっこいい」“2クール連続”ゴールデンドラマ出演への想いも語る<「アンメット」インタビュー>
モデルプレス / 2024年3月18日 18時0分
-
【川床明日香・新谷ゆづみ インタビュー】映画界の性暴力問題 を取り上げた注目作『ブルーイマジン』に出演 性被害と向き合う女性たちを体当たりで演じる
GirlsNews / 2024年3月15日 11時0分
-
「さよならマエストロ」芦田愛菜「自然と涙が溢れた」印象的なシーン・西島秀俊との共通点明かす<インタビュー>
モデルプレス / 2024年3月9日 7時0分
-
三原羽衣インタビュー 映画『18歳のおとなたち』で自身と同じインフルエンサー役「これからも俳優として認知されるように頑張ろうと思っています」
ガジェット通信 / 2024年3月4日 11時0分
-
ネクストブレイク18歳・長澤樹の意欲「決めたらやる!という初志貫徹を大事に挑戦を続けたい」
エンタメNEXT / 2024年3月1日 11時55分
ランキング
-
1携帯電話ショップが“にぎわっているのに”閉店? 「売れない」以外の構造的な理由
ITmedia Mobile / 2024年3月29日 19時0分
-
2ライカスマホは日本でも出る!? シャオミの要人が語った日本市場への意気込み
ASCII.jp / 2024年3月29日 10時0分
-
3元野良猫に「ヒーターに近づくと危ないよ」と教え続けて1年後 “何という事でしょう”なビフォアフに「天才ですね」「なごみます」
ねとらぼ / 2024年3月21日 6時30分
-
44コマ目が最高!風に煽られて困惑顔のシーズー犬に爆笑
おたくま経済新聞 / 2024年3月29日 7時0分
-
5「拡大して見てください」→「また涙が……」 「ブギウギ」最終回の“細かい演出”に視聴者の注目集まる
ねとらぼ / 2024年3月29日 12時29分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください