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新たなデバイス・プラットフォームとしての可能性も!? ”自分を見るメガネ”『JINS MEME』はアプリ開発もカギに

ガジェット通信 / 2014年5月22日 17時0分

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アイウェアブランド『JINS』(ジンズ)を展開しているジェイアイエヌが発表したセンシングアイウェア『JINS MEME』(ジンズ・ミーム)。見た目は普通のメガネながら、フレームに3点式眼電位センサーを搭載して、目の動きやまばたきを検知。眠気や疲労、身体の動きを計測することが可能となる新商品で、既に産学協同研究による技術開発体制の構築が進められているほか、開発者向けのプラットフォームとしてAPIの公開が予定されています。

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角膜側がプラス、網膜側がマイナスの電荷を帯びている人間の目。この電位差を感知する眼電位センシング技術を用いている『JINS MEME』。フレームの鼻パッドと眉間部分から検出される眼電位により、8方向の視線移動とまばたきをリアルタイムに測定可能となっています。

また、デザインはアウディA6などのプロダクトを手がけているSWdesignの和田智氏が監修。メガネとしてまったく違和感のない仕上がりなのが『JINS』らしくもあります。

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2014年5月13日の発表会で「自分の状態をよく知ることで日常生活がより豊かになる、自分を見ることのできる世界初のアイウエア」と強調したジェイアイエヌの田中仁社長。

この日は、センサー開発に携わった『脳を鍛える大人のDSトレーニング』(脳トレ)で知られる東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授も駆けつけ、「眼電位はカメラで(前から)捉えるよりもリアルタイムセンシングに適している」と話します。

また、センシングを利用した応用研究を行う慶応義塾大学大学院の稲見昌彦教授は、「今はウェアラブルブームですが、"メガネ型のスマホ"は本当のイノベーションとは違うと思う。自分自身の無意識の行動を把握するのがウェアラブルの本質的な意義」と語り、人間の内面を知る"ディープデータ"を『JINS MEME』で取得する可能性があると語っています。

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『JINS MEME』では、専用のスマートフォンアプリを通じて「ビジネス」「ドライブ」「フィットネス」の3つのシーンでリアルタイムデータを表示。作業時の疲れや集中度を独自の基準「me(Mental Energy)」で表示、ドライバーの眠気を目の動きから検知してアラートする機能、さらにはフレームに内蔵された6軸センサーにより、身体の重心や体軸から、歩数や活動量を計算することができます。

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スマートフォンとBluetoothで連動させ、目の動きでスクロールするようなことも可能。発表会では田中社長がパフォーマンスをすると驚きの声も上がっていました。設定もスマホで調整するだけで出来ます。

また、ジェイアイエヌでは「入力デバイスとしての使用、ユーザー調査など、まだまだ私たちの想像を超えた活かし方があると信じています」といい、開発者用キットとしてAPIを2014年秋に公開予定。他業種の企業や一般のプログラマーによるアプリ開発ができる体制を構築することを示しています。まだ詳細は未定ながら、ソフトウェアの充実こそが『JINS MEME』の成否を握ることになりそうです。

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2015年春発売という『JINS MEME』の気になるお値段まだ明らかにされていませんが、田中社長によると「皆さんが手の届かないということはありません」と断言。スマホを目で動かすことに質問が及んだ際には、「目の動きでコントロールする機能と、目の動きの意味を読み取る機能がありますが、注力すべきは自分を知ること」(ジェイアイエヌR&D室マネージャー・井上一鷹氏)といい、新商品によってこれまでと違った価値観を作っていく姿勢を示しました。

「オープンイノベーションで、アプリ開発者も募っていきたい」(井上氏)といい、協業・コラボレーションを図っていくことも強調しており、プログラマーやデータアナリストなどが積極的に参加することにより、新たな市場が生まれる可能性も高まるのではないでしょうか。

JINS MEME(ミーム)

https://www.jins-jp.com/jinsmeme/

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