JRA蛯名正義「立場逆転」で引退目前に手繰り寄せた18年越しの悲願! ケガに泣いた1年前、「幻」となった大偉業達成に現実味

ギャンブルジャーナル / 2021年2月12日 18時0分

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 2月一杯で騎手を引退し、調教師へ転身する蛯名正義騎手。残された騎乗日数はついに6日間となり、ムチを置く日がすぐそこまで迫ってきている。

 今週末の重賞には騎乗しないため、重賞の騎乗機会は残り3回。すでに最後の重賞となる中山記念(G2)はゴーフォザサミットに騎乗することが決まっており、18年の青葉賞(G2)を制したコンビに熱い視線が注がれる。

 また、20日に行われるダイヤモンドS(G3)、京都牝馬S(G3)は騎乗馬が発表されていないが、レースに参戦するとなれば注目されるだろう。

 そんな蛯名騎手にとって偉業達成へのラストチャンスとなるのが、21日の小倉大賞典(G3)だ。

 これまでJRA全10場で重賞制覇を達成しているのはわずか6名。もし、蛯名騎手が小倉大賞典を勝てば、史上7人目の快挙となる。

 03年に函館記念(G3)をエアエミネムで制し、残すは小倉競馬場のみとなった蛯名騎手。だが、最後の壁を越えられないまま17年以上も足踏み状態が続いている。これまでに8度、小倉の重賞に挑戦するも、07年の小倉大賞典(G3)でエイシンドーバーに騎乗した際の2着が最高着順。その後、1番人気馬に2回騎乗するチャンスがあったものの、勝利には至っていない。

 小倉で重賞に騎乗できるのは小倉大賞典が最後となるため、後のない蛯名騎手は並々ならぬ気合が入っていることだろう。

 今年、蛯名騎手が騎乗を予定しているのはデンコウアンジュ(牝8歳、栗東・荒川義之厩舎)だ。

 昨年、小倉競馬場で行われた愛知杯(G3)の勝ち馬であるデンコウアンジュ。小倉での出走はこの1回だけだが、19年の福島牝馬S(G3)を勝っていることから、小回りコースを得意としている。

 8歳の高齢馬だが、今年の愛知杯はトップハンデの56キロを背負いながらも6着に健闘。コース替わりがプラスに働くとすれば、十分に勝ち負けに期待できそうだ。

「実は、昨年の愛知杯はデンコウアンジュに蛯名騎手が乗る予定でした。もし、騎乗していればこの時にJRA全10場の重賞制覇を達成していたかもしれません。

しかし、1か月前の落馬負傷が原因で柴田善臣騎手に乗り替わりとなりました。かなり悔しい思いをしたはずですよ。

奇しくも、6日に柴田善騎手が負傷して戦線離脱。これもあってか蛯名騎手がデンコウアンジュの手綱を取ることになりました。昨年のリベンジも含めて期待したいですね」(競馬記者)

 蛯名騎手がこれまでに積み上げた勝利数は2538勝(7日現在)で、武豊騎手、岡部幸雄元騎手、横山典弘騎手に次ぐ歴代4位。他にも日本人で唯一、凱旋門賞(G1)で2着2回という成績も収めている。

 名実ともに文句なしのトップジョッキーが更なる勲章を獲得することに期待したい。

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