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圧倒的に好評!脳汁ジュワ~なトレカ経営シム『TCG Card Shop Simulator』で、お客を「消臭」したりレアカードを集めたり…理想のカードショップを作ろう【プレイレポ】

Game*Spark / 2024年9月22日 12時30分

「遊戯王」、「マジック・ザ・ギャザリング」、「ポケモン」、「ドラゴンボール」……世の中には今や多種多様なトレーディングカードゲーム(TCG)が溢れています。一枚ウン十万ウン百万の高価なレアカードが取引されるのも珍しくない光景です。


ところで、読者諸兄の皆様は「カードゲームショップ」に行ったことはあるでしょうか?各県各地域に一つは存在するトレーディングカードゲームの専門店です。


もちろん筆者の地元にも有名なお店があり、中学生の頃に「遊戯王」が流行りだした頃、友達と一緒に少ないお小遣いを握り締め、「ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン」なるレアカードを求めショップへ足繁く通いました。レアカードをゲットできず、帰り道に不良にカツアゲされたことも、今では良い思い出です


さて今回は、そんな童心をくすぐるゲーム『TCG Card Shop Simulator』のプレイレポートをお届けします。


TCG Card Shop Simulator』とは


本作は、一人称視点の経営シミュレーション。プレイヤーは小さなゲームショップを開いて、最新のブースターパックを並べてお金を稼ぎながら、新たなスタッフを雇い、対戦イベントを開催したり、徐々にカードショップを拡大して成長させていきます。


2024年9月15日に早期アクセスを開始して間もないですが、執筆時点ですでにSteamレビュー数は1,506件に達し「圧倒的に好評」ステータスを獲得。中毒性のあるカードパック開封など、本格的なカードショップ経営が可能な点が評価されているようです。


操作、言語、グラフィック設定


操作はマウスキーボードまたはコントローラーで、今回はXboxコントローラーを使用しました。そして本作は、仕入れや売上など色んな場面でお金を扱うので「通貨」の概念があり、ユーロ・ドル・円など設定できます。


グラフィックは、解像度や視野角、フレームレートを決定できます。言語は日本語字幕に対応しています。翻訳精度は高くないですが、プレイ自体に支障はありませんでした。


理想のカードゲームショップを作り上げよう


SPARK CARD SHOP

まずは自分のお店に命名しましょう。Game*Sparkにあやかって「SPARK CARD SHOP」に決定しました。看板にデカデカと書かれた文字が眩しく、とてもワクワクしますね。現時点では、アルファベットのみ入力可能なので、日本語やフォントの変更、装飾もできるようになれば個性が出せて良いかもしれません。


最初は街の一角にある、こじんまりした空間からスタート。ここから、常連さんも一見さんも集まる素敵なカードショップを目指します。軍資金として手元に10万円あるので、早速商品の在庫を注文していきます。


在庫注文や店舗拡張、カードの市場価格推移からイベント管理まで、さまざまな機能はスマホ画面に統一されており、とてもアクセスしやすく便利です。


パックには「ベーシック」「レア」「エピック」等の段階があり、レアリティ順に値段も上昇します。それぞれに32枚、64枚、ボックスセット単位で仕入れることができます。初期は32枚入りパックしか購入できませんが、経験値を貯めると「ショップレベル」が上がり解放される仕組みです。


軍資金を注ぎ込み10パック320枚分を購入。この世界では、注文後即時配達という神対応なので話がハヤい。店の前に無造作に転がっているのが気になりますが、開封して棚に並べていきましょう。


棚には、こうやってパック商品やカードなどを陳列できます。各オブジェクトは前後左右に動かしたり回転させて移動させることができますが、他のシミュレーション作品と比べて最小限の機能といった印象。もっと自由に装飾や内装できればさらに面白くなりそうです。


陳列したら、次は価格の設定です。利益を効率よく上げたいので価格を高めにしたいところですが、あまりに市場価格と乖離すると、実際なかなか買ってもらえません。序盤は、資金繰りを円滑にするためにも適正な市場価格で売り出してみます。


すると、さっそく第一号のお客様がご来店。「ベーシックカードパック」を3ユニットお買い上げしてくれました。ありがとうございます!


もちろんレジ作業はプレイヤー自身が行います。商品をスキャンすると、合計金額が表示されるので、釣銭を1円~1万単位で選択して間違わないようにお客様に渡しましょう。レジ打ちは、自分のカードショップを経営しているリアルな感覚を味わえる要素でした。


元美大生のZackery Cole君

とはいえ、一連の作業は非常に面倒な行為です。特に現金払いで細かな釣銭が発生した時は、1円単位で打ち込むのが煩わしくて仕方ない。


そこでバイト君の登場です。ショップレベルが上がると、従業員を雇えるようになり、レジカウンターか商品の補充作業のどちらかを任せて自動化することができます。もちろん、日当を支払う必要があるのでコストは増えますが、やっかいな仕事から解放される喜びには代えられません。


その後も次々とお客様が来店し「SPARK CARD SHOP」は大賑わい。新規店とは思えない盛況っぷりです。


次のタスクはデュエルスペースの確保です。カードショップの醍醐味は、自慢のデッキを手に友達や知り合い(店舗によっては店員さんとも!)と白熱のバトルを繰り広げることができる対戦環境にもあります。とりあえず、簡素ですが2万円のベーシックな「プレイテーブル」を購入してみましょう。


こんなふうにお客同士でデュエルが始まります。こうしたイベントは、1時間毎の手数料を決めることが可能で、店の収入源になる重要なコンテンツ。カード販売と並行して、対戦スペースも拡大しさらにお金を稼ぎたいところです。何より盛り上がっている様子は、カードショップらしさがあってとても良い光景だと感じました


これはヒドい

しかし、順調かと思った店舗経営に暗雲が立ち込めます。SNSなどで「カードゲーマーの体臭」はよく取り沙汰されていますが、本作でもその問題を追求しているのか、明らかにヤバい雰囲気の客が時折店に訪れることがあります。


こんな綺麗なオネーサンまで……

なぜモルボル化するのか?ちゃんとお風呂に入ってないせいなのか、体質が原因なのか……疑問は尽きず、答えは永遠の闇の中です。それでも、分かっていることがただひとつ。このカードショップでの悪臭は、周りの多くのお客様に非常に迷惑かつ不愉快な思いをさせるということです。


そんな時は、強力な消臭スプレー「クレンザー」を購入し、とんでもないオイニーを放つお客様にふりかけて清潔にしてあげましょう。たちまち空気が清浄になり、店内に平和が戻ってきます。


さて、ようやく慌ただしい1日目が終わりました。閉店後には、「日報」として本日の来店者数やアイテムの販売数、家賃などのコストや純利益まで、経営状況に関するさまざまな事柄を確認することができます。これを元に、店舗拡大のための次なる一手を考えていきます。


これぞTCGの醍醐味!無限パック開封で脳汁ジュワ~


筆者がリアル中坊の頃はお金がなく、一度に買えるのはせいぜい基本パックを4~5袋程度でした。一方裕福でリッチな友達が、プレミアパックやBOXを大人買いする姿が心底羨ましかったのを鮮明に覚えています。


しかし本作をプレイすれば、あの頃の夢だった色々な種類のカードパックを思う存分開封することが出来るのです。


本作の世界では、「TETRAMON(テラモン)」と呼ばれるカードゲームが大流行している模様。可愛らしくも魅力的なモンスターたちが描かれていて、それぞれに攻撃力や防御力などの個体ステータスや、カード効果まで表示されている本格的なTCGです。


ただ現時点において、プレイヤーが実際にカードを使って遊ぶことは出来ないのは非常に残念ですが、今後のアップデートで実装される予定なので気長に待っておきましょう。


商品の仕入れと称し、大量にカードパックを購入し欲望のままに開封していきます。カードには、「シルバー」「ゴールド」「初版」など希少度(レアリティ)が設定されており、そのカードの価値がお金で示されます。剥ぎまくって数万円以上するカードを当てた時は、脳汁がジュワ~っと出るような快感に包まれて最高にキモチイイ体験でした。


アルバム機能も実装されており、集めたカードを心ゆくまで楽しむことができます。プレイヤーのコレクション欲をくすぐる素敵な要素だと思いました。


「カードテーブル」を導入すれば、自分のカードコレクションをディスプレイしつつ、売却もできます。販売価格は任意に変更可能なので、自慢の一品を取っておくか資金にするかはプレイヤー次第です。さらなるレアカードを引き当てるには、お金をどんどん稼ぎ、パックを大量に開封していきましょう。もちろんお店の経営も忘れずに……。




本作は、カードパックの販売から、レジ打ち作業や対戦イベント企画まで幅広く本格的なカードショップ経営を楽しめる事と、脳汁が出まくるカードパック開封やコレクション要素など、早期アクセスとしては十分満足できる内容だと感じました。


一方で、実際にカード対戦が出来なかったり、セーブ後にロードしたらデータが飛んでいたり、購入した商品がどこにも無かったりバグも多く、早期アクセスゆえの粗さも目立っていた印象です。しかし、カードゲーム好きにはたまらない夢のようなシミュレーションなので、ぜひ一度プレイしてはいかがでしょうか。



  • タイトル:『TCG Card Shop Simulator』


  • 対応機種:Windows PC(Steam)


  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)


  • 発売日:2024年9月15日


  • 著者プレイ時間:5時間


  • 価格:1,500円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの



スパ君のひとこと




カードゲームショップを本格的に経営するのが楽しかったスパ!パック開封も脳汁が出まくったスパ





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