1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ゲーム

『鉄拳8』は“きれいな平八”が登場!?無料アプデの新ストーリー「Unforgotten Echoes」で見えた意外な一面【試遊レポ&インタビュー】

Game*Spark / 2024年9月25日 0時0分

『鉄拳7』で死んだと思われていたシリーズの名悪役・三島平八。そんな平八が、10月1日の大型アップデートに併せた『鉄拳8』のDLCでまさかの(いや、待望の?)復活を遂げます。


本記事では、新キャラクターとして参戦する三島平八と、新たに追加されるストーリーモード「Unforgotten Echoes」のプレイレポートとインタビューをお届けします。


きれいな平八!?無料で遊べるストーリー


今回参戦する「三島平八」は、シリーズ定番の悪役キャラです。前作『鉄拳7』のラストで息子である「三島一八」との戦いに敗れ、火山の火口に落とされてしまい、どう見ても死んだと思えるような状況でした。しかし、今回このように復活を遂げて参戦しました。この復活には、とある集団が関係しています。


その集団とは、「鉄拳僧」と呼ばれる一族。数百年前、悪鬼退治で知られた“三島流拳術”の継承者争いに敗れたことで仏門に入った一族であり、秘境に隠れて武を追求し続けています。平八はそんな鉄拳僧たちに助けられ、失伝した最終奥義の復活と三島流を正しき道に戻すことを目論んでいるのです。


平八は記憶を失っている様子で、誠実に鍛錬に勤しみ、人との会話も敬語で話すなど、優しい老人のような印象を受けます。かつての悪どい彼とはかけ離れたような“きれいな平八”とでも言うべきこの姿には、どのような裏側があるのでしょうか……?


鉄拳僧との修業を重ねた平八は、風神コンボ・雷神コンボという新たなスタイルを習得し、幅広い攻めができるようになっています。有料DLCとして配信予定で、平八に加えGENMAJI TEMPLEステージも配信予定です。


GENMAJI TEMPLEは鉄拳僧たちが日々修業している場所で、和太鼓や三味線などを取り入れつつ『鉄拳2』の平八ステージのフレーズも入った和を感じるBGMが楽しめるほか、昼・夕・夜の3種類が楽しめます。配信日は未定ながら、この秋には配信を予定しています。


平八の配信と同時に、10月1日より無料大型アップデートも実施されます。ここで追加される新規ストーリー「Unforgotten Echoes」は、平八はいかにして復活したか、そしてDLCで参戦したエディやリディアは本編ストーリーの裏で何をしていたのかが描かれます。


リッチなカットシーンで描かれる非常に豪華な内容になっていて、本編ともリンクする興味深い内容です。DLCを買っていなくともDLCキャラを使用できるので、自分に合うか試せるのが嬉しいポイントですね。全プレイヤー必見の追加要素です。


他にも、NIKEとのコラボスニーカーが鉄拳ファイトパスラウンド3の無料ティア報酬としてゲーム内で入手可能。加えて、韓国のアイウェアブランド・GENTLE MONSTERとコラボした一八デザインサングラスがTEKKEN SHOPで期間限定無料配信されます。



ファン待望の要素も用意されています。まず、TEKKEN DOJOにて2人でオンライン練習ができるようになりました。次に、トップメニューのキャラクターが変更できるようになりました。本作ならではのハイクオリティな3Dモデルを間近に見ることができ、クールで美しい麗奈から意外と獣っぽさの濃いパンダまですべてのキャラクターがメインメニューでお出迎え。衣装も4種類から選択できます。


無料ストーリー追加の理由から平八復活の理由までいろいろ訊いてみた


ここからは、『鉄拳8』の開発プロデューサー兼ゲームディレクターである池田幸平氏(以下、池田)と、『鉄拳』シリーズマーケティングプロデューサーの安田直矢氏(以下、安田)にお話を伺います。


――「Unforgotten Echoes」は本編のストーリーモードの裏側が描かれます。追加ストーリーで描くことは最初から決めていたのでしょうか。


池田基本的には本編ストーリー「The Dark Awakens」だけで完結させることができています。ただ、その裏でDLCキャラがなにをしていたかというところはまだ描ける余地があると思ったので、そこを補完しつつメインとのつながりもうまく持たせています。


――本編では変則的なバトルが多く楽しめましたが、今回はどうでしょうか。


池田今回は「鉄拳」における通常の1対1のバトルを主軸としています。


安田「Unforgotten Echoes」は無料アップデートで追加されるので、有料DLCである追加キャラをトライアル的にプレイさせたいというねらいもあります。



――復活した三島平八をデザインするにあたって、目指したものやコンセプトを教えてください。


池田目指したものは明確で、今までの『鉄拳』シリーズ同様、ひと目見て「平八だ」とわかるようなデザインに仕上げるべく、黒い道着を着せました。そのうえで、キャラクターデザインでご協力いただいたヒロアキさんと話し合いながら、鉄拳僧のマークやダボッとした道着のシルエット、トレードマークの虎アイコンなどを加えて、ナラティブ面での要素もふんだんに盛り込んでいます。


――平八は死んだことが明言されていましたが、今回復活を遂げました。もともと『鉄拳8』で復活させる気満々だったのでしょうか。


池田出すこと自体は前から決めていましたが、簡単な決断で復活を決めたわけではありません。『鉄拳7』は一八と平八の親子喧嘩をしっかり決着づけて、一八の勝利を皆さんにお見せしたかったですから。


ただ、シリーズ30周年という節目に平八が不在というのはどこか寂しい感じもありますし、リリース後に復活を望む声も多く頂戴していました。いろいろな議論や検討を重ねましたが、ストーリーでしっかりと経緯を描き、プレイヤーの皆様に納得していただける形で復活させました。


――「Unforgotten Echoes」チャプター5で登場した平八は、これまでの悪どさを感じさせない、“きれいな平八”とでも言うような性格に変わっていました。


池田やはり平八はシリーズ通して非常に暴君で邪悪なことをやってきた人間なので、皆様の間でも悪役という印象があると思います。そこで、今回は見たこともないような平八を描きたいなと思ったんです。


これまでの平八からは考えられない新たな一面やそれによって起きる出来事に驚いてもらい、なんでこんなことになったのか?どうやって普段の平八に戻るのか?とワクワクしてほしいですね。


――新ストーリーはDLCキャラ3体が登場しますが、今後も新キャラがまとまったタイミングで新規ストーリーを出していくのでしょうか。


池田評判がよければ何か考えたいですが、ストーリーを意識しすぎると関係のないキャラが出しづらいので、あまり引っ張られずに内容を決めたいと思っています。


安田純粋に、コストの問題もありますよね(笑)。


池田そうですね、普通だったらDLCで販売するようなものを無料で提供しているので……。今回は30周年と平八の復活という特別なことが重なって、ストーリーを含めてやらせてもらった形です。


安田そもそもマーケティング側はここまでやってくれって言ってないですからね!(笑) 「これやりすぎ!」と言うべき魂の籠もった内容になっているので、ぜひファンの皆さんに楽しんでほしいですね。


――キャラ性能としては、麗奈がこれまでの平八のポジションに代わったイメージがありました。今回、平八はどのような性能にしていますか。


池田今回平八を初めて触る人でも、平八独自の操作が楽しめるイメージとして風神コンボ・雷神コンボというものを用意していて、ステップを使わずとも構えに入ることによって平八ならではの攻め方ができます。



――構えなどが増えて操作難度が上がったというわけではなく、バリエーションが増えたような認識で良いでしょうか。


池田そうですね。昔からの平八使いの方にとっては構えを使わずとも旧来通り使えるけど、うまく活用すると攻めのバリエーションが広がると思います。風神ステップがうまくできない人も、構えが入ることで攻めの起点を作って能動的にキャラを動かせます。


安田やはり平八は知名度が高いので、せっかく買ったのに難しくて使えない!という状況は避けたかったんです。でも、熟練プレイヤーはやりこみがほしいと思うので、そこのバランスは難しかったですね。


――近年の格闘ゲームブームで本作からシリーズに入った方も多いと思いますが、平八はどういった戦い方を好むプレイヤーにおすすめですか。


池田パワフルでハデな攻撃が多いので、一撃の重みを感じたい人におすすめです。 これまでの平八はスピーディな展開が苦手だったのですが、今作では風神コンボ・雷神コンボの活用でかなりスピーディな攻めを展開できるようになっているのもポイントです。


安田『鉄拳』初心者の方も、「なんか見たことあるキャラだから使ってみよう」という理由で使い始めても大丈夫なので、安心して挑戦してみてください。


――NIKEやGENTLE MONSTERとのコラボを展開するそうですが、コラボの方針はどのように決めているのでしょうか。


安田我々がライセンスアウトして、販売していただいたグッズをゲームの中でも使えるようにするという流れになっていて、まず現実で何か展開がされていることが前提になっています。幅広い方への訴求はコラボ先の皆様にやっていただき、我々はゲーム内で『鉄拳』ファンに向けたピンポイントなアピールをしています。


どうしても相手方ありきなので我々の一存だけで仕掛けることはできないのですが、今後そういったコラボは引き続きやっていきたいですね。


――メインメニューで表示されるキャラが切り替えられるようになりましたが、これほど時間がかかった理由は何だったのでしょうか。


池田あの画面はただモデルを出すだけではなく、アートディレクターがしっかり時間を掛けて作ってくれています。デフォルトの衣装4種類からも選べるようになっていますし、それぞれ独自の動きも作っているんですよ。


「キャラ替えるだけじゃん?」と思われるかも知れませんし、自分としても正直「なんでこんなに時間かかるの?」と訊いてしまったのですが(笑)、カメラを1つ1つ設定して、キャラの雰囲気ごとに違うライティングを使って、表情もこだわって……とかなり手間がかかっていることをアートディレクターに熱弁されました。


そこまでこだわるなら、せっかくだしやろうということになり、いろいろな人の思いが積み重なった結果、素晴らしいものになったと思います。ゲーム中、ここまで寄りでキャラを見られることはそうそうないので、ぜひいろいろなキャラをじっくり観察してほしいです。


――ありがとうございました。




『鉄拳8』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。有料DLC「三島 平八」は10月1日より早期アクセスが、10月4日より一般アクセスが開始予定です。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください