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【先行試用】旧モデルの課題はどうなった? ソニーゲーミングモニター「INZONE M10S」「INZONE M9 II」の進化点をチェック!

Game*Spark / 2024年9月25日 10時4分

10月25日、ソニーは「INZONE」シリーズの新たなゲーミングモニター「INZONE M10S」「INZONE M9 II」を発売します。本記事では、両モニターの製品概要と、筆者が実際に試用した体感をレポートします。


「INZONE M10S」製品概要:FPSで「勝つ」ためのハイエンドゲーミングモニター


「INZONE M10S」は、プロeスポーツチームFnaticと共同開発された競技志向のゲーミングモニター。このモニターの主なターゲット層は、FPSをメインに楽しみ勝利へのこだわりが強く、ゲーム上達への向上心を持つゲーマーです。 市場想定価格は175,000円前後(税込)となっています。


本モニターの最大の特徴は、480Hzのリフレッシュレートと0.03msという超高速応答時間を実現する有機ELパネル。これにより、速い動きの敵を瞬時に捉え、正確に追従ができるようになります。モニター画面は27インチですが、「24.5インチモード」を活用することで、多くのFPS公式大会で採用されているモニターとほぼ同様のサイズ感でプレイすることが可能となります。


また、FPSに特化した画質モード「FPS Pro+」モードも搭載。「FPS Pro+」モードは敵の輪郭色が見やすくなるよう最適化されています。「FPS Pro」モードも画質調整のための機能として用意されており、「24.5インチモード」のように多くの公式大会で採用されるモニターと同様のビジュアルを再現。競技シーンに近いプレイ体験が可能になります。


さらに、有機ELパネルによる優れたコントラストと輝度により、暗い場面でも敵を見逃すことなくプレイができる上、QHD(1440p)の高解像度によって、精密なエイムをサポートします。


また、レイアウトの自由度と安定性を両立させたスタンドデザインも特徴的。スタンドの接地面積が小さく、キーボードやマウスの配置が自由に行えるため、快適なプレイ環境が整えられます。さらに、高さの調整も簡単な上に、360°のスイーベル機能も実装されているため、台座を動かすことなくモニターを左右に回転させることができ、柔軟な視点調整が可能です。


「INZONE M10S」を試遊した体感:高速で動いても相手が見えるハイエンドな世界


筆者が「INZONE M10S」を実際に試した際、まず映像を見たときに残像感が非常に低減されていることに目が向きました。特にFPSゲームでは、動いている敵が正確に描写されており、映像の細やかさが際立っています。これにより、『VALORANT』のようなエフェクトが大きく表示されるFPSタイトルでも敵を見つけやすくなっています。


加えて相手からのヘッドショットを回避するために細かく左右に動いた際にも視点移動を行った際にも、相手の頭部の位置が鮮明に見えるほどの、フレームレートの高さが本製品の大きな魅力であると実感しました。明暗や輝度の変化も、モニター背面にあるボタンで簡単に調整できるため、ゲームのシーンに応じて最適な画面表示が可能となり、より快適なプレイ体験が得られました。


またモニターの位置調節が簡単にできる点も、本製品の大きな利点です。モニターを低く設定し、上から覗き込むようにプレイしたいユーザーなど、多種多様なユーザーのニーズにも対応し、快適なゲームプレイ環境の提供が可能な点も、大きな魅力であると感じました。


スタンドの台座は非常に薄く設計されており、マウスパッドとほぼ同じ高さになっています。そのため、マウスを大きく動かした際にスタンドに当たっても、プレイへの影響を最小限に抑えられる工夫を体感しました。


「INZONE M9 II」製品概要:「アクションコアゲーマー」に向けたゲーミングモニター


「INZONE M9 II」は、2022年に発売された「INZONE M9」の後継機となる高性能ゲーミングモニター。本モニターの主なターゲット層は、王道の有名アクションゲームタイトルを欠かさずプレイし、新作タイトルにも多くのお金をかける一方で、FPSなどの他ジャンルも楽しむ「アクション系が好きなコアゲーマー」。価格は132,000円前後(税込)となっており、モニターはゲーミングギアへのリテラシーが高くないユーザーでも扱いやすい設計となっています。


「INZONE M9 II」の特徴は、「画質・色表現」と「速度」を両立させたアクションゲームに最適なモニターであり、1台でさまざまなジャンルを楽しむことができる点です。具体的な特徴として、4K IPS液晶パネルによる高解像度と広視野角の実現が挙げられます。また、直下型LED部分駆動が搭載されており、画面内の暗い部分のLEDは暗くしたまま、明るい部分のLEDのみを点灯させることが可能。これにより、暗所部分もくっきりと映し出す高コントラストな映像表現が実現されています。「通常モード」「シネマモード」「RPGモード」といった切り替え可能な画質モードなど、基本機能も充実しているほか、DCI-P3 95%以上の色域と最大10.7億色の表示能力により、鮮やかでリアルな色表現が実現されています。


さらに、160Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度により、滑らかな映像表現を可能にし、前フレーム画像の表示を短くする「バックライトスキャニング」によるモーションブラー機能で残像感が低減されています。


また本製品もノーマル表示の27インチモードだけでなく、24.5インチモードを搭載しているため、ジャンルに応じて画面サイズを使い分けることが可能です。旧モデルでは3本足で立っていたスタンドデザインは薄い平面の台座に変更されたことで、キーボードやマウスのレイアウトの自由度が高まり、より快適なゲームプレイ環境が提供されます。


前作で吹き荒れた批判はいかに改善されたか


ここからは、筆者が「INZONE M9 II」の実際に試用した印象について紹介します。過去作「INZONE M9」はスタンドのデザインやモニターサウンドの点でネガティブな声も目立ちましたが、「INZONE M9 II」はその“ネガティブな声”をすべて受け止めた上で開発されているように感じられました。


本作では、画面表示において色彩を調整するいくつかのモードが用意されています。特に「RPGモード」では、青や緑の発色が際立ち、晴天のリアルな表現や臨場感が強化され、より高い没入感を味わうことができます。明るいシーンが多い『ファイナルファンタジーVII リバース』や『モンスターハンター』シリーズでは、まるでゲームの世界に入ったかのような高いリアリティを感じられるでしょう。また、前作「M9」からの改良点として、モード切り替え後にも色調整やコントラストの鮮やかさを細かく調整できるようになった点も大きな進化です。


また、新機能「バックライトスキャニング」の効果を体験した際は、リフレッシュレートを全く変えずともより細部まで鮮明に動く映像を確認できました。これらの色彩の調整機能とバックライトスキャニング機能によって、アクションゲーム内の背景の細やかな描写や、モンスターの肌質や毛並みなどが丁寧に表現されていることを実感しました。


またスタンド部分デザインは3本足モデルを撤廃し、薄い平面の台座を採用しているため、モニターの安定感は大きく向上しています。モニターの位置や角度は簡単に動かしやすいものとなっており、少し力を入れて角度を動かした際もモニターが前方にずれる心配はほとんど感じませんでした。


加えて、前作よりもモニタースピーカーも改良がなされており、前作「M9」と比較して、より臨場感や迫力に包まれた音声表現を楽しむことができました。


「INZONE M9 II」は10万円を超えるハイエンドゲームモニターですが、4K画質や多様な色彩の表現機能、さらには速度の向上を実現し、アクションゲームを中心に非常にリッチな体験ができる製品であると体感しました。前作のネガティブなフィードバックを真摯に受け止めた新製品として、ユーザーからどのような反響が届くのか待ち遠しいところです。




「INZONE M10S」「INZONE M9 II」は10月25日より発売予定。「INZONE M10S」市場想定価格は175,000円前後(税込)、「INZONE M9 II」は132,000円前後(税込)とされています。


また、「INZONE」は東京ゲームショウ2024のZETA DIVISONブース(No02-N16)にて、k4sen氏とソニーの開発担当者&マーケティング担当者によるトークセッションを9月26日(木)15時30分から実施予定。「INZONE M10S」の試用も可能なので、ゲーミングモニターの購入を検討している方はチェックしてみてはいかがでしょうか。


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