[MOM1107]大津MF田原悟(3年)_九州の強豪支える162cmの小さなキーマン

ゲキサカ / 2014年8月6日 17時43分

[MOM1107]大津MF田原悟(3年)_九州の強豪支える162cmの小さなキーマン

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.6 全国高校総体準々決勝 大津高 5-0 海星高 韮崎中央公園陸上競技場]

 登録は162cm、52kg。強豪・大津高(熊本)の先発メンバーの中で最も小柄で細身のMF田原悟(3年)はチームにとって欠かせない存在だ。「海星はまずカウンター攻撃だと聞いたので、セカンドボールを拾わないとカウンターを食らってしまう。そこは意識していました」と献身的な動きで相手のカウンターをケア。小柄だが球際に厳しくしっかりと入ってボールを奪い取ったMFは、少ないタッチでボールを動かし、MF平岡拓己、MF葛谷将平とともに攻撃にリズムを生み出していく。相手が食いついてくれば1タッチでボールを動かし、少しでも間があれば、鋭いターンからまた素早い球出しを見せて攻撃の舵を取った。またバランス感覚が高く、攻撃的なチームの穴を巧みに消しながら守備をコントロール。そして70分間走り切って5-0の快勝に貢献したMFについては平岡和徳監督も「献身的によくやっていた」と目を細めていた。

 自身も小柄ながら帝京高で高校日本一に輝いている平岡監督は「今時あんなに手も足も短いのにちゃんとサッカーできるヤツが、Jクラブにはいないでしょう(微笑)」と低学年時から好んでこのMFを起用してきた。豊富な経験を積んできている田原だが、壁にもぶち当たる経験もしている。昨年の全国高校総体2回戦・流通経済大柏高戦。田原はフル出場したが、チームは1-4と完敗を喫した。田原も「相手が大きくて、全然通用しなかったんで、その時に『もうちょっと身長があったりすればいいのにな』と思いました」とくじけそうになったという。ただ、「どうこう言っても仕方ないのでこの小さな身体でやるしかない」と切り替えたMFは、よりプレスを速くすること、球際に厳しく入ること、そしてぶつかられないようにボールを動かすことを意識して、その点で自身を成長させてきた。

 現在は、「小さいからこそ目立てる部分もあるので、そこをみんなに見てもらえればなと思います」とあえて不利な点を自身のアピールポイントにしている。相手を弾き飛ばすようなパワーも抜群のスピードも持ち合わせはいないが、戦術眼の高さと精度、そして「自分は攻撃よりも守備を意識してアピール出来たらいい」という守備力で勝負。この日は細かなパスミスもあり、本人は満足していなかったが、無失点で切り抜けて最後まで相手に流れを渡さなかった。

「平岡先生からはよくイジられます。『足が短いんだから早めにボールを離せ』とか言われます。言っちゃいけないですけど、平岡先生は小さくても上手かったので、自分もそうなればいいなと思います」。大津の「小さな8番」が5-0で快勝したこの日のように、小さな身体を駆使して準決勝、決勝でも勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2014

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