タイトル獲得も危機感煽る柏FW工藤「勝ってOKじゃない」
ゲキサカ / 2014年8月7日 7時30分
[8.6 スルガ銀行チャンピオンシップ 柏2-1ラヌス 柏]
決勝点となったのはFWレアンドロが決めたPK。奪ったのは、柏レイソルの背番号「9」だった。1-1で迎えた試合終盤、レアンドロからのスルーパスはDFにカットされたよう思われたが、すり抜けてFW工藤壮人の元へ。PA内で縦に勝負を仕掛けるとDFディエゴ・ブラギエリが後ろからスライディング。PKの判定がくだされた。
「私も怪しいPKで負けたことがあります。スコアは変えられるものではないし、今日のスコアも変えて欲しくない」(ネルシーニョ監督)、「PKではないと思いますが、離れた場所にいたのではっきりとしたことはわかりません」(ギジェルモ・バロスケロット監督)。両指揮官が試合後の会見で言うように微妙な判定だったが、工藤がパスが出てくることを信じて走り、さらにPA内で勝負しなければPKの判定は生まれなかった。
後半の柏は押し込まれる時間が多かったが、それと同時にカウンターを仕掛ける場面もつくっていた。奪ったボールは一旦ポスト役のレアンドロに預けられる。工藤が右サイド、MF高山薫が左サイドに開いて待ち構える。工藤か高山に通ればチャンス。何度も目にしたシーンだったが、レアンドロからのパスは精度を欠き、ラヌス守備陣の網に引っかかってしまった。「相手の嫌なところに走り続けていかなければいけないですし、ボールが出る出ないに関わらず走ることで、他の選手が空いてくる。そういう選手が増えてこないと攻撃に迫力が出てこないと思う」。
続けて、工藤は個人的な課題も口にした。「相手のフィジカル的なところ、体の大きさだったり、スピードには対応できた。流れの展開やPA内に入っていくところではミスはほとんどなかったと思う。ボールをおさめて攻撃を活性化させるところはできていたけど、ゴールでチームに貢献したい。まだまだ課題は山積み」。後半32分にDF橋本和のクロスから決定的なシュートを打ったが決め切れず、公式戦で3試合ゴールがないが、エースの重責、「9番」の重みは誰より工藤自身が感じている。
チーム全体で照準を合わせて取りにいったのが、スルガ銀行チャンピオンシップのタイトル。結果、見事にミッションを達成したが、「勝ってOKじゃない」と工藤は警鐘を鳴らす。「勝って満足するのではなく、見つめ直さなないといけない。見つめ直すことができる選手が、この中に何人いるか」。
「マリノス戦に向けて厳しくやっていきたい」。喜びに浸る間もなく、工藤は中2日で迎えるJ1に目を向けていた。
(取材・文 奥山典幸)
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