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台風で延期となった一戦は、広島が監督交代の首位・鳥栖を叩く

ゲキサカ / 2014年8月11日 20時58分

[8.11 J1第19節 広島1-0鳥栖 Eスタ]

 J1は11日、台風11号の接近に伴い、2日間延期されていたサンフレッチェ広島とサガン鳥栖の一戦を行った。慎重な試合運びを見せた両チームだが、後半に途中出場したFW皆川佑介のゴールで先制した広島が、そのまま1-0で勝利している。

 広島はU-19日本代表を辞退したDF宮原和也が、DF水本裕貴、DF千葉和彦とともに最終ラインに入った。また、FW佐藤寿人の代わりに、FW石原直樹が先発に名を連ねている。一方の鳥栖は、前節の名古屋戦と同じスタメンで試合に臨んだ。

 ホームの広島は、前節で鹿島に1-5という大敗を喫しての一戦。一方、首位に立つ鳥栖も尹晶煥監督を解任し、吉田恵新監督を迎えての初戦となった。互いに、仕切り直しをはかりたいこともあり、前半は静かな展開になる。

 その中でも、ホームの広島は前半4分にロングカウンターからMF森崎浩司が、PA内までボールを運びシュートを放ったが、ゴール右に外してしまう。同14分にもMF柏好文の落としを受けたMF柴崎晃誠がフリーになり左足でシュートを放ったが、クロスバーを越えて行った。

 前半をスコアレスで終えると、広島は2日前の時点で、ベンチ入りが危ぶまれていたDF塩谷司を投入する。後半の立ち上がり、広島がチャンスをつくる。MF森崎和幸の縦パスを、MF高萩洋二郎がヒールで流し、森崎浩がPA内で折り返す。そこに石原が詰めようとしたが、わずかに合わなかった。

 鳥栖がようやく最初のシュートを打ったのは、後半17分。PA外でボールを持ったFW豊田陽平が、強烈なシュートをゴールマウスに飛ばしたが、GK増田卓也に防がれた。広島は21分にMFミキッチ、同29分にFW皆川佑介を起用して、選手交代枠を使い切る。対する鳥栖は、同32分にMF水沼宏太を下げて、FW早坂良太を最初の交代枠でピッチに送り出した。

 交代策が実ったのは、広島だった。後半36分、左サイドから柏が上げたクロスを、途中出場した皆川がヘッドでゴールに押し込んだ。大卒ルーキーの今季2点目で先行した広島は、同42分にも高萩が中央をドリブルで割って入り、シュートを放ったが、GK林彰洋に阻まれた。

 それでも、広島はその後の鳥栖の反撃を抑え込み、リーグ再開後初の完封で3試合ぶりの勝利を挙げた。監督交代の鳥栖は、連勝は2でストップ。2位の浦和と勝ち点、得失点差、得点数、失点数が並んだが、勝利数で首位をキープしている。

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