[アジア大会]自身初得点も勝利に結び付かず、U-21代表MF中島「自分のミス」
ゲキサカ / 2014年9月18日 2時50分
[9.17 アジア大会GL第2戦 日本1-3イラク 高陽]
大会初ゴールを奪った。しかし、その先に歓喜は待っていなかった――。
初戦のクウェート戦で抜群のキレを見せて攻撃をけん引したU-21日本代表MF中島翔哉だが、自身に得点がなかったことで「次こそはゴールを奪いたい」と意気込みを示していた。そして迎えたイラク戦、前半12分に先制されて苦しい状況に立たされたU-21代表に勢いをもたらしたのが背番号10の一撃だった。
前半36分、最終ラインのDF岩波拓也の縦パスをMF矢島慎也がワンタッチでゴール中央に流すと、そこに走り込んだのが中島だった。DFとの競り合いを制してボールを受けると、右足で冷静に流し込んで同点ゴールを奪った。しかし、「簡単なゴールでした。あれは」と試合後に淡々と振り返っている。
1-1の同点として迎えた後半開始直後に勝ち越し点を許したU-21代表はその後、猛攻を仕掛けた。そして、中島も同点ゴールとなる自身2点目を積極的に狙う。だが、後半23分の決定機はGKのセーブに遭い、イラクに1点を追加されて迎えた同40分の場面ではシュートを枠上に外してしまった。
後半のチャンスで同点にできていればと悔やむと、後半23分のGKにシュートを防がれた場面を振り返り、「先に動いたので、GKを越えれば入ったと思う。自分のミスです」と反省を口にした。その表情は、ゴールを奪ったことを忘れさせるほどだった。
だが、この借りを返すチャンスはまだ残されている。「今日起きたことをちゃんと自分で考えて、アドバイスをもらいながら、次に向けてやらないといけません。次のネパール戦をしっかり戦い、しっかり勝ちたいと思います」と語ったように、まずは次戦のネパール戦に勝利して決勝トーナメント進出を決める。
(取材・文 折戸岳彦)
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