[アジア大会]CKから全3得点を演出、なでしこMF宮間「セットプレーは工夫した」
ゲキサカ / 2014年9月30日 12時52分
[9.29 アジア大会準決勝 日本女子3-0ベトナム女子 仁川]
このところ着実に力をつけてきたベトナムに対し、日本は立ち上がりから攻め続けながらも、簡単にはゴールを割らせてもらえなかった。「ベトナムは球際も速いし、今までよりレベルアップしていた。(5月に4-0で勝った)アジア杯と比べても上がっていた」と評したのはキャプテンのMF宮間あや(湯郷)だ。
しかし、それでも終わってみれば3-0。力量差を存分に示したスコアでの勝利を生んだ立役者は、全3得点に絡む貫禄のプレーを見せた宮間だった。先制は前半24分。宮間が蹴った右CKは一度はクリアされかかったものの、FW増矢理花(INAC)と相手GKが競り合ったこぼれ球を拾ったMF阪口夢穂(日テレ)が右足で冷静に決めた。
後半9分には宮間の左CKを相手DFがあわやオウンゴールというクリア。ポストを直撃してファーサイドに飛んだボールを右サイドにいたDF北原佳奈(新潟)が中央へ折り返し、最後はDF長船加奈(仙台)がヘディングで決めた。3点目は後半29分だ。右のショートコーナーからクロスを送り、FW菅沢優衣香(千葉)が頭で流し込んだ。
球質、コースなどバリエーション豊かなセットプレー。その意図を宮間は、「いろいろな選手もいるし、工夫をするよというところを相手にも見せておきたかった。もちろん、直接狙うところも自分の精度をもっと上げていきたいが、それ以外でも、息の合った、皆でやるというところも意識した」と説明する。常に次の試合への布石を打つのも宮間の能力の一つだ。
5月のアジア杯では海外組をほぼ招集できず、経験の少ないメンバーが混ざった中で優勝を勝ち取った。今回のメンバーはアジアカップからもさらに顔ぶれが変わっており、実際になでしこジャパンのコンセプトを全員が理解するだけでも大変だ。しかし、宮間の理想は高い。
「結果を勝ち取るのはもちろんだけど、結果だけにならないように、この戦いをステップアップの糧にしなければいけない」と力を込める。
3大会連続の決勝進出となり、銀メダル以上が確定したことで、安堵している気持ちも確かにある。しかし、目指すのはやはり連覇。「きちっと金メダルを持って帰ることが、なでしこジャパンとしてこの大会に出た意味になると思っている」。その目は頂点だけを見つめている。
(取材・文 矢内由美子)
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