[MOM1136]修徳FW雪江悠人(3年)_力強さ身に着けた俊足FWが3発
ゲキサカ / 2014年10月7日 0時46分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.4 全国高校選手権東京都Aブロック予選2回戦 修徳高 4-0 錦城高 駒沢第2]
修徳高は俊足FW雪江悠人(3年)が後半だけで3得点をたたき出し、チームの快勝に貢献した。まずは1-0の後半7分、左ショートコーナーからボールを繋いだ修徳はMF和田裕太が左クロス。これを雪江はファーサイドで右足ダイレクトボレーで合わせる。激しい衝撃音とともに放たれた一撃はゴール左隅へと突き刺さった。ファインゴールにも「ボレーはいいボールが上がってきたので合わせるだけでした」と平然とした表情で振り返った雪江。さらに後半25分にはスルーパスで抜け出したMF小野寺湧紀(3年)のシュートのこぼれ球をしたたかに狙ってゴールへプッシュした。「(監督の)岩本先生から『こぼれ球』、『こぼれ球』ってずっと言われていた。意識していました」と指揮官からの指示を素直にゴールに結びつけたFWはさらに36分にも右SB田原迫隼人が放り込んだ右後方からのクロスボールを頭で合わせてハットトリックを達成。貴重な3発でチームを8強へ導いた。
この日は自慢のスピードを活かして再三スペースへ飛び出してビッグチャンスをもたらし、DFを置き去りにするドリブル、そしてパンチのあるシュートでも存在感を放った。そしてクロスボールに身体ごと飛び込んでGKと交錯するような貪欲なゴールへの姿勢。岩本慎二郎監督は「足下は下手」と切り捨てながらも、「(そのスピード、存在は)デカいよね。アイツがいないとね」と信頼を寄せている。
雪江は自分自身の武器について「自分はスピードが特長」と言い切るが、怪我で離脱中にしっかりと力強さを身に着けて戻ってきた。「復帰したときにちゃんと動けるように。腰が自分は悪いんで体幹はかかさずにやってきました。競り合いに負けなくなったのと、当たり負けしまくなりました。相手とぶつかった時に倒れて相手ボールになっちゃっていたんですけど、そこで踏ん張るようにできるようになりました」。本人も成長した部分に手ごたえを掴んでいる
昨年度の全国大会では2試合で途中出場。全国8強まで進出したチームと今年のチームを比べると、自分たちはまだまだだと感じている。「まだ手ごたえはあまりないです。去年よりは。1試合1試合力をつけていくしかない。(きょうは)自分たちの課題もいっぱい見つかったので一人ひとりが意識して改善していきたい」と語った。特に感じているのが「去年は得点を奪う事がふつうというか、当たり前だった」という得点力の課題。それを自分の足で、チームで改善して「3年連続という目標はデカいですね」と掲げる3連覇を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
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