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[MOM1138]東京朝鮮DFキム・ジョンホ(3年)_「気合で、気持ちで、負けない」CBがノルマ完遂

ゲキサカ / 2014年10月7日 17時45分

[MOM1138]東京朝鮮DFキム・ジョンホ(3年)_「気合で、気持ちで、負けない」CBがノルマ完遂

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] 
[10.5 全国高校選手権東京都Bブロック予選2回戦 東京朝鮮高 2-1 成立学園高 駒沢第2]

「最後まで集中して守ってくれたと思います」。東京朝鮮高の高隆志監督はこの試合のマン・オブ・ザ・マッチについて、迷うことなくCBキム・ジョンホ主将(3年)の名を挙げた。「ボク自身、あまり技術がないんですけど、いつも気持ちでカバーしているので、気持ちで相手を封じることができたと思います」。彼の右足のキックは精度が高く、ハン・ヨンテとチェ・フィジョンの強力2トップにロングボールを入れる役割を最後まで果たしていた。ただし、何よりも目立ったのはその闘争心溢れる守備。相手のスピーディーな攻撃に苦戦を強いられたが、PAで相手の攻撃を何度も跳ね返したDFは間に合わないようなボールにも必死に身体を投げ出してクリアしようとし、接触プレーも全く厭わずに身体を張ってゴールを守っていく。そして決勝点を挙げた直後にPAへ侵入してきた注目MF上田悠起の突破をスライディングタックルで懸命に阻止したのも彼だった。

「技術がないので、技術ではめっちゃボロクソ言われるんです」と笑うが、気迫溢れるプレーはチームメートたちも認めるところ。そしてこの日勝敗を分けるポイントだった1失点以内というノルマもクリアした。前半8分にオフサイドギリギリのところを打開されて、失点したが「(あのシーンは)集中力が切れた」と引きずることなく切り替えて守備を徹底。そして「気持ちでやろうと思いました」というCBが、球際で必死に戦い、都内屈指の攻撃力を誇る成立学園攻撃陣を止めたチームの中心にいた。

「今までも先輩たちが出ることができなかった」選手権全国大会へ向けて大きな壁を突破した。ただ、指揮官が「まだまだなんで、もう1回明日から気合入れて頑張ります」と話したように、キム・ジョンホも満足はしていない。「今までどおり、気合で、気持ちで、負けないで。球際の勝負とか、身体とかあまりデカくないんですけど、そこは気持ちで相手を圧倒できる選手になりたいです。プジョルみたいな」という主将が初の全国大会を目指して気合で、気持ちで相手に負けないで戦い抜く。

(取材・文 吉田太郎)

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