[選手権予選]「全国9地域の注目校・選手vol.4」_大社高(島根)

ゲキサカ / 2014年10月25日 2時20分

[選手権予選]「全国9地域の注目校・選手vol.4」_大社高(島根)

特集企画[選手権予選]「全国9地域の注目校・選手」

 ゲキサカでは「選手権予選 全国9地域の注目校・選手」と題し、佳境に突入している全国高校選手権予選から各地域の注目校や注目選手を紹介。ユース年代を主に取材するライター陣に北海道、東北、関東など各地域から、選手権予選へ臨む注目校や注目選手を紹介してもらいます。第4回は全国有数の強豪校である立正大淞南高の壁に挑む伝統校、大社高(島根)です。

 近年の島根県の高校サッカーといえば、立正大淞南高が他を圧倒している。県予選突破はもちろん、県勢過去最高となる10年度の選手権ベスト4、11年度、12年度の高校総体でのベスト4、12年度の選手権ベスト8など、全国大会でも結果を残してきた。今年度は高校総体こそ2回戦で準優勝した大津高(熊本)にPK戦で敗れたものの、プリンスリーグ中国は開幕から首位を独走し、3試合を残して早くも優勝が決定。11月1日に開幕する選手権予選でも当然、候補筆頭と目されている。

 その対抗馬が、立正大淞南の13回に続く、県内2位の8回の選手権出場を誇る大社だ。今年度のチームの特長は、技術レベルの高い選手を多く揃えていること。立正大淞南と比較しても遜色ないレベルにあり、それを活かしてのパスワークや、個々の突破力を駆使する攻撃力を持ち味としている。FW小田周平(3年)、MF桑垣誓広(2年)を中心とした攻撃陣だけでなく、ボランチでキャプテンのMF荒木翔馬(3年)、DF山本勇輝(3年)、DF園山栄樹(2年)など、他のポジションにも力のある選手が並ぶ。

 その実力を裏付けるように、今年2月の新人戦は準決勝で立正大淞南を2-0で下し、優勝。しかし、総体予選は準々決勝で、伏兵の松江商高に3-3からのPK戦で敗れた。佐々井秀臣監督は今年度の課題を「好不調の波が大きいところ」と語る。プリンスリーグ中国の戦いを振り返っても、8月に全国総体の岡山県代表、作陽に5-3で勝利した後、9月には同鳥取県代表の米子北高に0-7で大敗。かと思えば翌週には、同広島県代表で全国ベスト8の広島皆実高に3-2で競り勝つなど、良いときと悪いときの差がはっきりしている。

 ただ、その波も「選手権予選が近づいて、徐々になくなってきた」と佐々井監督。昨季までは県リーグだったが、今季昇格したプリンスリーグ中国で鍛え上げたチーム力で、満を持して4年ぶりの選手権出場を狙う。

 抽選の結果、立正大淞南とは逆ゾーンに入り、対戦するとすれば決勝。しかし、昨年度の選手権予選も準々決勝でPK戦負けを喫しているだけに、まずは“一戦必勝”だ。荒木は「インターハイ予選はベスト8で負けて、ゼロからのスタートという思いで、ここまでやってきました。一戦一戦を大事に戦った上で、決勝で立正大淞南と対戦して、勝ちたい」と意気込む。

 大社の全国大会出場は、佐々井監督就任1年目の12年度、立正大淞南を準決勝で下しての選手権が最後で、現在のチームには経験者がいない。「もちろん毎年出られるのが一番ですが、少なくとも3年に一度は全国の舞台を踏まないと、チームが雰囲気を忘れてしまう。絶対に、という思いがある」(佐々井監督)。縁結びの神様として知られる出雲大社のおひざ元にあり、今年度が創立116周年という伝統校が、全国大会との縁を取り戻すべく、戦いに挑む。

(取材・文 石倉利英)▼関連リンク
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