[選手権予選]エース骨折のアクシデントも・・・岡山連覇狙う玉野光南が2戦連続5-0勝利!
ゲキサカ / 2014年11月2日 5時49分
[11.1 全国高校選手権岡山県予選準々決勝 玉野光南高 5-0 倉敷古城池高 美作ラグビー・サッカー場]
第93回全国高校サッカー選手権岡山県予選準々決勝が1日に行われ、2年連続の全国大会出場を狙う玉野光南高は、5-0で倉敷古城池高に快勝。玉野光南は11月2日の準決勝で明誠学院高と戦う。
開始直後の先制点に始まり、前半に2点、後半に3点を奪っての勝利。乙倉健二監督が「もっとテンポ良くボールを動かして、攻撃的な試合をしたかった」と反省点も口にした玉野光南だが、全体的には余裕を感じさせる試合運びでベスト4に駒を進めた。
「GKとDFの間にスペースがあることは分かっていた」(乙倉監督)というチームの狙いを、開始わずか3分(40分ハーフ)でゴールに結びつけたのは、FW中井レアーズ(3年)。MF塩田晃大(2年)のロングパスに合わせて抜け出すと、前に出ていたGKの位置をよく見てヘッドで合わせ、鮮やかなループシュートでネットを揺らした。中井は28分にも、MF西江裕哉(3年)のパスから同じように守備ラインの背後を取り、今度は右足でGKの頭上を抜いて2-0。守備陣も、カウンターを狙う倉敷古城池のシュートをゼロに抑え、攻守に充実の内容で前半を終えた。
後半は前半以上に攻め込みながらも、相手の粘りの守備の前に3点目が遠かったが、ここで勝利を決定付ける働きを見せたのが、18分から交代出場したMF鍬先雄馬(2年)だった。独特のテンポから繰り出されるドリブルで攻撃を勢いづけると、30分、31分に、立て続けにFW土居晃貴(2年)のゴールをアシスト。34分には自ら5点目を蹴り込み、津山工高との初戦に続く5-0での勝利に貢献した。
予選開幕直前の10月中旬、昨年からのレギュラーで、攻撃の中心でもあるMF後藤大輝(3年)が、左足第五中足骨を疲労骨折。「絶対のエースで、今年のチームのシンボル」(乙倉監督)を失うアクシデントに見舞われたが、ここまでの攻撃陣の充実ぶりは、そのマイナスを感じさせない。9年ぶりに選手権の舞台に返り咲いた昨年に続こうと、チームの勢いは確実に増している。
「去年の選手権出場は、本当に大きかった。あのステージを知っているか、知らないかでは全然違う」と語る乙倉監督は、チームのさらなる成長につながる連続出場に意欲を燃やす。11月9日の決勝に向けて「まずは明日」と、ファイナリストの座が懸かる2日の準決勝を見据えた。
[写真] 後半30分、玉野光南FW土居が3点目のゴール
(取材・文 石倉利英)▼関連リンク
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