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[MOM1189]新潟工MF久住朋輝(3年)_速攻に変化を生み出す、アクセントプレーヤー

ゲキサカ / 2014年11月4日 16時34分

[MOM1189]新潟工MF久住朋輝(3年)_速攻に変化を生み出す、アクセントプレーヤー

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 全国高校選手権新潟県予選準々決勝 帝京長岡高 1-2 新潟工高 聖籠スポーツセンターFグラウンド]

 堅守速攻型の新潟工高が、新たな武器を身につけようとしている。選手権予選の準々決勝では、3連覇を狙った帝京長岡高を撃破。16年ぶりの優勝に向けて一歩近付いた。県選抜の経験を持つGK伊勢亀大輝を中心とした守備、破壊力のあるエースFW遠藤大輝を活かした攻撃は、元々の持ち味だ。

 ただし、ロングパスだけではなく潤滑油となる存在が活き始めている点が、今夏に加わった一つのポイントだ。帝京長岡戦の布陣は、中盤の底にアンカーを配置した4-1-4-1。鍵を握っているのは、2シャドーの一角を担う、小柄なMF久住朋輝だ。並列する會津拓海とともに最終ラインや中盤からボールをピックアップ。基本的には久住が前線に絡み、會津が中盤に留まる形が多いが、會津が「声をかけながらマークを受け渡している。自分が少し引き気味だけど、入れ替わるときもある」と話すように、自在に入れ替わる。また、ボールを展開すれば、サイドアタッカーやストライカーをサポート。隙を見つければ前線に飛び込んでシャドーストライカーとしての役目を果たす。身長158cmと小柄ではあるが、貢献度の大きい選手だ。

 久住は「早い時間に先制できて勢いで行けるかなと思ったけど、追いつかれた。でも、このチームでずっとやってきたことを貫けたと思う。春は走り込みが多かったけど、最近はボールをしっかりとつないで、その中で相手の逆を取るプレーも練習している。元々の持ち味である縦に速い攻撃やセットプレーだけでは限界があるというか、勝ち切れないところがあった。夏の総体予選が終わってから、コーチ陣からつなぐ練習もしていこうと言われて変わっていった。僕は今の方が楽しいですね」と言って笑顔を見せた。

 面白いのは、エースがいてこそ活きることを認識しているところだろう。久住は、遠藤について「渡せば、一人で行っちゃう部分がある。彼に出しておけば安心という存在。だから、遠藤というエースの影で良いボールを配球するのが仕事だと思っている」と自身の役割を説明した。しかし、今後は「エースの影」と表現した、その役割こそが重要なポジションとなる。本間正人監督は「遠藤は、よく決める。でも、これだけ露出をしてきたら、相手にもバレている。今度は遠藤以外で誰がやるのかが大事」と話した。

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