[MOM1196]日章学園MF河野翔太(3年)_左サイドの仕掛け人
ゲキサカ / 2014年11月6日 22時33分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 全国高校選手権宮崎県予選準々決勝 宮崎大宮高 0-1 日章学園高 宮崎県総合サッカー場]
「今日のMVPを挙げるとしたら、河野じゃない。輝いたのは後半の10分だけだったけど」と、日章学園高の早稲田一男監督が思わぬ苦戦を強いられた中で賞賛をしたのが、MF河野翔太(3年)だった。
経験面含めて多くの選手を起用しながら勝ち上がりたいという思惑の中で、この日の試合はベンチスタートとなった左サイドアタッカー・河野は、後半開始からピッチに姿を見せた。柔らかいボールタッチで相手を抜き去ると、中央へのカットインと縦への突破で再三に渡ってチャンスを作りだした。
そして、この試合最大のハイライトとなった後半12分の得点シーンでは、「相手が5バックで、真ん中の選手がスイーパー気味に構えていました。なので、少しだけ裏のスペースが空いていると思ったので、どんどんそこに自分が入り、中へとクロスを入れられればチャンスになると思っていた」と、後半から試合に入る際にその点を意識していたという河野は、わずかに空いた左サイドのスペースでボールを受けると、相手DFの背後へボールを運び、PAでフリーになったFW村田航一主将(3年)へ絶妙なクロスボールを配球してゴールを演出。その後も、積極的な仕掛けでチームを牽引した。
「裏への飛び出しなどの動きは今まで少なかった」と本人が口にするように、元々スペースへの動き出しはあまり得意とはしていなかった。だが、最近はボランチのMF藤堂貴久(3年)からボールが出てくるようになり、信じて走ればボールが来るということで、裏への抜け出しも出来るようになってきた。さらに、夏の総体予選決勝で鵬翔高に敗れたことから、走り込みに対する意識が変わった。「今までは走りの練習が無駄だと思っていました。でも、もう1回初心に帰って走りの練習を頑張ろうと思いました」というように、夏の間はインターバル系のトレーニングを高い意識を持って行った。その結果、去年より走れるようになり、プレーの幅を広げることに成功。「特に何回も裏へと走れるようになりました」と本人も話すように、そのプレーに手応えを掴んでいる。
それでも、河野は現状に満足していない。現在は新たな課題であるドリブルで抜いたあとのシュート精度向上に自主練の時間を費やしている。実際にこの日の試合では相手に潰されてしまうシーンも多く見受けられたが、1対1位からシュートまで持っていくシーンもあり、着実に練習の成果を表現してきている。
「去年の選手権もずっとスタメンでしたが、初めての大舞台で緊張もあり、何もできず全試合で途中交代になってしまった」と昨年は全国大会で悔しい思いをした。だからこそ、「今年こそは」と誓うチャンスメーカーは最後の選手権に全ての思いを掛ける。「準決勝、決勝をしっかり勝って全国の舞台にリベンジしにいきたいです」という決意の下に、今後の試合に全力で挑む。
(取材・文 松尾祐希)▼関連リンク
【特設】高校選手権2014
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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2014
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