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[選手権予選]ニンスタ初開催のファイナル、3年生大半引退の夏の王者・松山北が前評判覆す愛媛制覇!!

ゲキサカ / 2014年11月10日 21時7分

[選手権予選]ニンスタ初開催のファイナル、3年生大半引退の夏の王者・松山北が前評判覆す愛媛制覇!!

[11.8 全国高校選手権愛媛県予選決勝 松山北高 1-0 済美高 ニンスタ]

 第93回全国高校サッカー選手権愛媛県予選決勝が8日、松山市のニンジニアスタジアムで開催され、松山北高と済美高が対戦。松山北が1-0で勝ち、5年ぶり4回目の全国大会出場を決めた。

 愛媛FCのホーム、ニンジニアスタジアムで初開催されたファイナル。今後、この会場を愛媛県の高校サッカー部員にとって「聖地」にしていくという取り組みが始まった記念イヤーのチャンピオンに、松山北が輝いた。進学校の松山北は、夏の全国高校総体出場後に3年生の大半が引退して残ったのは4人だけ。8月には県リーグで大敗するような試合も続いた。MF藤岡将平(3年)は「インターハイに出場したことで3年生がいつもよりも長くできたのもあるんですけど、その分1、2年生は3年生に頼ってばかりのところが多くて。自分たち3年生4人も抜けた3年生の影響が大きくて今まで通りのプレーをしていいか、プレーにその迷いが出てしまっていた」と振り返るが、それでも選手たちは全員でその状況を乗り越える。そしてゲーム主将のCB上東嵩史(3年)が「一番感じていたことは3年生は引退していたんですけど、気持ちの繋がりは変わりなくて、残った4人もそれは強く感じた。力強い、心強い、あの応援があるから自分たちは苦しい時に挫けることなく前向いてやれる」という仲間たちの熱い応援にも支えられながら、一戦一戦成長した松山北が頂点に立った。

 試合は前半、済美が幾度となく決定機をつくる展開となった。3分にMF橋本晃大(3年)のスルーパスからFW真鍋将太(3年)が決定的な右足シュートを放つと、17分には縦パスで抜け出した真鍋がクロスバー直撃のループシュート。18分にはFW福本拓海(2年)がドリブルでDFを切り裂いて右足シュートを放つなど攻め立てる。特に左サイドでは高いドリブルテクニックを見せる福本拓やMF高本翔(3年)らがテクニックとアイディアを活かした崩しを連発。37分にも高本のスルーパスから橋本が決定的な右足シュートを放つなど決定機を量産した。

 ただGK原田優太(3年)が「身体的にきつかったと思うんですけど、気持ちで最後ギリギリのところで足出してくれた」と感謝し、渡部晃久監督が「あの子たちの良さは集中力だと思うので、ここ大事、というところで守り切ってくれたと思います。大事なところで(危険な位置に)人を集められたし、あの集中力は凄い」と評した松山北は、崩されても上東やCB夏井雄太主将(2年)ら2人目、3人目のDFが足を伸ばして済美の攻撃を最後のところで狂わせた。そして中盤でポイントとなった藤岡とMF木藤佑也(2年)のダブルボランチが少ないタッチでボールをサイドへ動かして反撃。26分には右SB立花太我(2年)からのパスを受けたFW田中宏武(1年)が右足シュートを放つなどサイド攻撃からチャンスを掴もうとした。

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