[選手権予選]「伝説のストライカー」率いる明徳義塾、4年ぶりの全国へ!:高知

ゲキサカ / 2014年11月13日 17時6分

[選手権予選]「伝説のストライカー」率いる明徳義塾、4年ぶりの全国へ!:高知

[11.9 全国高校選手権高知県予選決勝 高知商高 1-4 明徳義塾高 春野球]

 第93回全国高校サッカー選手権高知県予選決勝が9日、高知県立春野総合運動公園球技場で行われた。現在、プリンスリーグ四国6位の明徳義塾高が総体予選優勝校で2連覇を狙った高知商高を4-1で下し、4年ぶり5回目の全国大会出場を決めた。

 試合前から戦いは始まっていた。現在プリンスリーグ4連勝中の明徳義塾が「色々な選手やシステムを試す中で夏前から固定した」(小松晃監督)「4-1-4-1」システムで臨んできたのに対し、高知商・松本一雄監督は同じく「4-1-4-1」システムでの堅守速攻を選択し、明徳義塾のパスワークを封じにかかった。

 それでも降り続いた強い雨がようやく降り止もうとしている中、明徳義塾は強引に流れを引き寄せる。前半18分、左サイドから縦横無尽にピッチを駆け回るMF佐々木敦河(1年)がゴール前に上げた浮き球パスが混戦となったところに反応したのは、アンカーで攻守のつなぎ役となっていた禹滉允(2年)。強烈な右足シュートがゴールネットに突き刺さる。

 だが、高知商もすかさずセットプレーのチャンスを活かす。21分、自陣から左MF中越一誓(2年)の直接FKにバックヘッドで合わせたのは、全国高校総体出場の原動力になったエースFW塩田拓実(2年)。芸術性満点の同点ゴールが、明徳義塾のゲームプランを狂わせた。

 その後はカウンターを打ち合う一進一退の攻防に。そして前半40分が経過したアディショナルタイム、「勝つチャンスがあるとしたら追い付いた後だったのに」と高知商・松本監督痛恨の瞬間が訪れる。

 右SBの位置から豪快なオーバーラップでPAへと迫った明徳義塾・春山直輝(3年)のクロスに対し、FW竹内優太(1年)が絶妙のスルー。その先にシャドーの位置からフリーで走りこんだのはMF土家壮太(1年)であった。4月に明徳義塾中監督から昇格した小松監督が「練習で起きたことは練習で解決する」意識を植え付けてきた練習の成果。完全に高知商の守備組織を崩すことになった勝ち越しゴールは、明徳義塾に大きな自信を、高知商に決定的ダメージを与えた。

 後半は明徳義塾の一方的な展開に。「前からプレッシャーをかけて、前向きに攻めていく」(CB松本和也主将、3年)スタイルを貫いた成果は、5分の左CKからCB濵口俊介(1年)による3点目、と26分にスルーパスで完全に抜け出した途中出場MF稲生慎平(2年)が決めた4点目につながった。「完敗です」。これには昨年の全国高校総体から4大会連続での全国大会出場を視野に入れていた敵将も兜を脱ぐしかなかった。

 一方、就任1年目にして久々に明徳義塾を全国舞台に導いた小松晃監督。オールドファンならここでピンと来た方もいるかもしれない。指揮官は現役時代、西目農高(秋田、現・西目高)でFWとして鳴らし、80年度の第59回全国高校サッカー選手権では伝説となっている「キックオフシュート」を決めたその人である。
 
 その後もJSLヤンマー(現C大阪)などで輝かしい選手・育成指導実績を残してきた監督。終始「僕はベンチで見ていただけです」と話す表情の裏には「発言・行動を厳しく言ってきた」選手主導で新たな伝説を創る確かな自信が浮かんでいた。

[写真]後半5分、明徳義塾CB濵口が3点目を奪う

(取材・文 寺下友徳)▼関連リンク
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