アジア杯見据える遠藤、豪州戦へ「叩いておかないと」
ゲキサカ / 2014年11月15日 2時6分
[11.14 キリンチャレンジ杯 日本6-0ホンジュラス 豊田ス]
やはり存在感は抜群だった。ブラジルW杯以来の代表復帰を果たしたMF遠藤保仁(G大阪)は前半9分に左CKから先制点を演出すると、2-0の前半44分に自ら追加点。FW本田圭佑の横パスを右足ダイレクトで振り抜き、豪快なミドルシュートを叩き込んだ。
「もうちょっと低い弾道で狙ったけど、ちょっと甘くなった」。会心のゴールも自己評価は厳しかったが、「ゴールはゴールなので、3点目だったし、勝負を決めるようなゴールを決められてよかった」と、6月2日のコスタリカ戦以来となる国際Aマッチ14ゴール目を振り返った。
アギーレジャパン初出場。練習期間はわずか4日間で、ハビエル・アギーレ監督から直接指導を受けたのは前日の1日だけだった。「うまくいかなかったところもあるけど、準備期間が短い割にはそれなりによくできたと思う」。4-3-3のインサイドハーフという不慣れなポジションにも「飛び出しのタイミングやビルドアップの参加には微妙なバランスが必要になってくるので、そのあたりを注意してやった。あとは攻守の切り替えだったり、できるだけ高い位置で相手をハメに行くことを注意しながらやっていた」と、そつなくこなした。
横関係のMF香川真司とは流動的にポジションを入れ替え、左右にはこだわらなかった。「(香川)真司も自由に動くタイプなので、基本的に形を決めずにやっていた。まだまだの部分も多いけど、初めて並んでやった割にはスムーズにできた」と、手応えもあった。
アギーレ監督就任後、これまでの4試合の結果は1勝1分2敗。ウルグアイやブラジルという強豪国相手の試合もあったとはいえ、4試合で3ゴールにとどまるなど、低調な内容が続いていたチームが遠藤らの復帰で息を吹き返したかのように6ゴールの圧勝劇を飾った。
「今日のゲームなら、勝って当然だと思うけど、勝つことでチームに落ち着きをもたらすことができるし、自分たちもいいイメージを持てる。これまでの4試合は満足するような結果が出ていなかったと思うので、今日の勝利をきっかけに、次のオーストラリア戦でさらにいいゲームをしたい」
18日に対戦するオーストラリアは来年1月のアジア杯のホスト国であり、前回大会の決勝で激突した優勝を争うライバルでもある。「もちろん勝ちに行きたいし、アジア杯でも対戦するかもしれない。ここでしっかり叩いておかないと」。年内ラストゲームも勝利で飾り、連勝で年明けのアジア杯へ向かう青写真が、遠藤の頭の中にはしっかりと描かれている。
(取材・文 西山紘平)
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