[プレミアリーグEAST]選手権予選敗退から立ちあがった市立船橋DF藤井主将「あの悔しさを忘れてほしくない」

ゲキサカ / 2014年11月24日 16時22分

[プレミアリーグEAST]選手権予選敗退から立ちあがった市立船橋DF藤井主将「あの悔しさを忘れてほしくない」

[11.22 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 柏U-18 3-1 市立船橋高 日立台総合G人工芝]

 16日の全国高校サッカー選手権千葉県予選決勝で流通経済大柏高に2-3で敗戦。高校日本一という大目標を失った市立船橋高の選手たちが再び前を向くことは簡単なことではなかった。CB藤井拓主将(3年)は「(敗戦から切り返ることは)負けた日も含めて月曜日(17日)、火曜日(18日)もできていなかった」と振り返る。ただ、19日の練習前に行われたミーティングで朝岡隆蔵監督は「3年はまだやることがあるだろう」とメッセージ。藤井は「いろいろな人に声をかけてもらって、自分も残り3節何かを残さなければいけないと強く思ったので、練習も水曜日から素直に取り組めた」という。プレミアリーグ残留、そして後輩たちにひとつでも多くのものを残すために彼らは再び立ち上がり、前を向いて走り出した。

 この日、藤井は誰よりも大きな声をピッチに響かせてチームの穴を塞ぎ、鼓舞していた。藤井を筆頭に、練習への姿勢含めて後輩たちへ市船の伝統を“引き継ぐこと”を託されたGK志村滉と右SB打越大樹、MF鵜澤恵太、そしてFW磯野隆明の5人の3年生たちがけん引役して声、プレーで柏U-18に対抗。この試合では敗れたものの、他会場の結果によって目標であるプレミアリーグ残留が決まった。朝岡監督は「(選手権予選敗退のショックによって)底力的なパワーが出るかというとなかなか難しいし、ウチなんかそこがないと今年は勝てない」と語る一方で「(選手権への未練を)誰も口にしないです。トレーニング見ても、良くやっていると思います」と目を細めていた。

 医師の両親を持ち、自身も大学医学部への進学を目指している藤井は選手権予選敗退を機に受験勉強に切り替えても良かったはず。ただ指揮官が「彼はピッチ外でも、ピッチ内でもいいもの残すから、選手に。最後までピッチ内にいてほしいと思うし、彼のブレない姿勢、(高校生で)あれだけのキャプテンシーというか、パーソナリティーもっているのは、久々に見ましたよ。実際ヤツでやられるシーンはあるけれど。チームに勇気与えるし、チームを前向きにしてくれる」と絶賛する主将は、後輩たちに伝えたいことがあった。「気持ちの面だったり、練習への取り組みだったり、練習の雰囲気は自分がこの1年とても大事にしてきたことなので、それに対して自分がいなくなった後も、2年生たちがひとつ立てた目標に対して一日一日やってくれることを望んでいる」。選手権への夢を断たれても「市船」の主将として残さねばならないこと、伝えなければならないことがある。それをトレーニングで、ゲームで、他の3年生たちとともにできる限り伝えるつもりでいる。

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