「純粋にサッカーができた」清水は21歳GK櫛引がJ1残留導く無失点

ゲキサカ / 2014年12月6日 19時44分

[12.6 J1第34節 清水 0-0 甲府 アイスタ]

 最終節でJ1残留を決めた清水エスパルスの大榎克己監督は甲府戦後、21歳の若き守護神・櫛引政敏を心から讃えていた。「良く選手が頑張ってくれたと思います。特に櫛引は何試合かミスもあって、いろいろなところで叩かれたりした。でも彼をオレは『心中するよ』と最後まで使い続けた。彼がこれだけ安定して最後まで自信もってやってくれた。ひとりの選手が成長する姿は本当に嬉しく思いますし、今回厳しい戦いをしたことが選手一人ひとりの成長に繋がってくれたら残留争いしたことが無駄にならなかったなと思います」。23節から25節までの3試合で11失点し、引き分けでも残留が決まった前節も3失点するなど、もがき苦しんできたGKが大一番で好守を連発して無失点。残留決定の立て役者となった。

 負ければJ2降格の可能性も十分ある甲府戦。間違いなく重圧があっただろう90分間だったが、櫛引は「体感的にいつもよりも早く終わりました。集中できたので普段よりも早く終われた感があります」と振り返る。「冷静でしたね。普段は『やろう、やろう』『勝ちたい、勝ちたい』としているのでミスもしたんですけど、シンプルにゼロで抑えることだけを意識して、久しぶりに純粋にサッカーができたのかなと思います。きょうは純粋に『ただ、頑張るだけ』と思っていたので、そういう気持ちが大切なのかなと改めて実感した」。前半から落ち着き、安定したプレーを続けていた櫛引は26分にコースを突いたFW阿部拓馬の左足シュートを的確にはじき返すと、後半にも枠を捉えたMF阿部翔平やFWクリスティアーノのシュートをセーブして無失点で最終節を終えた。

 U-21日本代表にも名を連ねている“リオの星”櫛引にとって自信となる“残留決定戦”だった。櫛引は「空回りしないで純粋にやれればこういうプレーもできる。続けていければなと思います。自分が安定したら上位に行けると思うので、そういう意味ではきょうの無失点は大きな一歩かなと思います」。苦しみ抜いた1年間、そして重圧を乗り越えて最高の形で終えた最終節で掴んだ自信をさらなる成長へ繋げる。 

(取材・文 吉田太郎)
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