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[MOM318]関西学院大MF徳永裕大(2年)_「ピンチはチャンス」を体現

ゲキサカ / 2014年12月12日 20時3分

[MOM318]関西学院大MF徳永裕大(2年)_「ピンチはチャンス」を体現

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.11 大学選手権1回戦 関学大 3-0 環太平洋大 江戸川陸]

 前日練習でボランチのレギュラー格であるMF出岡大輝(2年=G大阪ユース)が右足首を痛め、出場を回避。急きょ、出番を貰ったMF徳永裕大(2年=G大阪ユース)が「ピンチはチャンス」という言葉を体現する活躍ぶりで、チームを3発大勝に導いた。

 序盤は「昨年のインカレや今年の総理大臣杯の一回戦で苦戦している。立ち上がりは緊張しているので、2トップに速く当てて、ボールキープすることでリズムを作っていこう」とDFラインからボールを引き出して、正確なパスとフィードで素早く攻撃陣にボールを展開。なるべく高い位置でプレーする時間を増やし、失点のリスクを回避した。組み立てで貢献を続けると、23分には「何度か高い位置でセカンドボールを拾えていたし、拾った瞬間にフリーだとも感じたので、”一回、シュートを打っておくか”という感じで狙った」と相手DFのクリアを高い位置でカット。「ドライブをかければ面白いボールになるかと思った」とGKの頭上を越えたボールが緩やかに落ちて、ゴールネットに突き刺さった。

「得点は久しぶりやった上に綺麗な形やったし、初戦の一点目。チームだけでなく自分もこの一点でリズムに乗れた」。そう振り返る先制弾でリズムに乗ると、38分には左サイド高い位置でボールを持った浅香健太郎(4年=広島ユース)のバックパスを受け、「呉屋クンがいるファーを狙った」とゴール前にクロスを展開。ゴール前に低く入ったボールが相手DFに当たり、オウンゴールを誘った。加えて、周囲との連係で上手くロングボールに対抗しながら、相手パスが出そうな位置を素早くケアするなど守備での貢献度もこの日は抜群。決して、代役とは言わせないプレーぶりだった。

 今季はユニバ代表に選出されるなど眩い活躍を見せてきたが、リーグ終盤はプレーの調子を崩し、スタメンから外れていた。前日もベンチスタートが濃厚だったが、出岡の負傷によって、直前ミーティングでスタメンを告げられた。今季の関学を牽引してきた自負もあるだけに、スタメン落ちに悔しさが募るばかり。「何で俺を使ってくれへんねんって思いもあった」という気持ちをピッチにぶつけたことが2得点に絡む活躍に繋がったと言える。 「今日はユニバ代表の神川(明彦)監督も来ていたので、活躍出来たのはラッキーかなと思う。試合を終わってから、出岡にありがとうと言いました(笑)」。

 中高を過ごしたG大阪時代は後一歩の所で優勝を逃し続けてきただけに、日本一への思いは強く、「今回は日本一を目指せるメンバーだし、明治とか良い相手と出来るし、そこに勝って優勝すれば価値もある。4回生のためにも恩返しがしたい」と意気込む。次節は軽傷だった出岡も復帰を狙っているが、易々とポジションを明け渡すつもりはない。残り試合も、攻守ともに心強いプレーでチームを栄冠へと牽引するつもりだ。

(取材・文 森田将義)
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