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3冠達成も『西の横綱』復活はまだ? G大阪FW宇佐美「常勝軍団であるために、来季こそ大事」

ゲキサカ / 2014年12月13日 18時41分

3冠達成も『西の横綱』復活はまだ? G大阪FW宇佐美「常勝軍団であるために、来季こそ大事」

[12.13 天皇杯決勝 G大阪3-1山形 日産ス]

 決勝の大舞台で2ゴール1アシストの活躍を見せたFW宇佐美貴史は、ガンバ大阪を5シーズンぶりの天皇杯優勝に導いた。前回、G大阪が天皇杯を制したとき、ルーキーだった宇佐美はベンチ入りできず、スタンドからチームの優勝を見守った。その際、チームを引っ張ったMF遠藤保仁を見て「ああいうふうに、チームを牽引する存在になりたい」と心に誓った宇佐美は、自身の目標を現実にした。

 ナビスコ杯の決勝、さらにリーグ戦でも優勝が決まった最終節の徳島戦(0-0)で、宇佐美はノーゴールだった。その鬱憤を晴らすかのように、2ゴール1アシストの活躍。前線からプレッシャーを掛けてくる山形に対し、速攻を狙うことは確認していたという。

 FWパトリックとの連係から挙げたチームの先制点、2点目について、宇佐美は「しっかりパト(リック)との良い連係で取れた」と胸を張り、「ああいうのも、『後ろに逸らすから』っていうのは、試合前に言っていたので、その通りになって良かったです。(これまでの2冠の)最後は、(自分)らしくなかったので。大舞台で(自分がゴールを)決めていなかったのは、やっとらしさを出せてよかったです」と喜んだ。

 今シーズン序盤、宇佐美はケガに苦しみ、チームも勝てない時期が続いた。それでも、その苦しい時期を経たことが、結果的に3冠につながったという見解を示す。

「(3冠に必要だったのは)タイトルを意識しないこと。(シーズン序盤に)タイトルを意識できない状態まで落ち込んで、だからこそ目の前の1試合1試合を戦って勝つしかないという意識だったと思うし、今日も3冠に王手がかかっても、3冠じゃなくて、天皇杯に勝つという意識。目の前の試合に全力で取り組んだ結果だと思います。タイトルを意識しなかったからこそ、タイトルが転がって来たし、引き寄せることができたと思います」

 Jリーグができてから、3冠を達成したのは00年の鹿島以来2クラブ目。一昨シーズン、J2降格という辛酸を舐めたG大阪は今シーズン、強烈に『西の横綱、完全復活』を印象付けた。だが、「来季こそ大事」と、宇佐美は気を引き締める。

「3冠を獲ったからこそ、来季の戦い方が重用。もちろん注目も、期待もされるでしょうし、JのチャンピオンとしてACLも出るシーズンになる。日程的にも、今季以上に大変なシーズンになる。だからこそ来季は、今シーズンやったことを継続して、さらにどれだけやれるか。ガンバが3冠とって、常勝軍団であり続けるために、来季こそ大事かなと思うので、来季が大事だと思います」と、「(喜びに)浸るのは、今日、明日……。年内までにして、また厳しい戦いが待っているので、切り替えてやっていきたい」と、早くも来シーズンを見ていた。

(取材・文 河合拓)

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