日本の過熱報道に苛立つアギーレ監督「大騒動とは思ってなかった」

ゲキサカ / 2014年12月27日 20時38分

日本の過熱報道に苛立つアギーレ監督「大騒動とは思ってなかった」

 2011年5月21日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節のレバンテ対サラゴサ戦をめぐる八百長疑惑でスペイン検察当局から告発された日本代表のハビエル・アギーレ監督が27日、都内で記者会見を行った。

 自身の潔白を主張し、アジア杯以降も日本代表監督としての仕事をまっとうする意向を示したアギーレ監督。選手として、指導者として歩んできた39年のキャリアを振り返り、「私が仕事を辞任したことは一度もない」と力説した。

「私はメキシコのクラブ、メキシコ代表、スペインのクラブ、そしてアメリカのクラブで仕事をしたが、契約の途中で辞めることは一度もなかった。私はプロフェッショナルで、契約を守る人間だ」

 会見では、報道陣からの追及に苛立つ場面もあった。質疑応答の前に「答えられない質問もある。その理解をお願いしたい。スペインにいる弁護士からの勧めで、裁判でのみ発言するようにということもある」と言及。実際、スペインの報道で自身の銀行口座に多額の入金があったとされている件で質問を受けると、「こちらは裁判で司法当局に対して答えたい。そのご理解をお願いしたい」と回答したが、その後も同様の質問を繰り返し受けた。

「繰り返すが、それに関しては司法当局に答えたい。3か月前からしか私のことを知らないから、そうやって繰り返して質問されると思うが、30年間私のことを知っていれば、そういう質問はしないと思う」

 本格的な捜査が始まったわけでもない段階で、疑惑が浮上した試合に関わったすべての関係者が告発の対象となる中、そのうちの一人に過ぎない自分が記者会見を開くことになった状況自体に関しても、驚きと不満を隠さなかった。

「これが大騒動だというふうに私は思っていなかった。スペインでもメキシコでもアメリカでもスキャンダルになっていないのに、日本でこうやってスキャンダルになっている」と指摘。過熱する日本の報道に不快感を示し、「日本では私のことがあまり知られていないということで、このような会見を設け、質問を受けることになったが、私自身は落ち着いている」と強調した。

 報道陣から「真実が明らかになるまでかなりの時間がかかりそうだが、それまで身を引くような考えはあるか?」という質問が飛ぶと、苦笑いを浮かべながら口調はヒートアップした。

「この試合に関わった選手たちは今でも試合に出ているし、このような質問で責められてはいない。毎週末、通常どおり彼らは戦っている。サラゴサの幹部も今までどおり、幹部としての仕事を続けている。その試合のレフェリーも今でも笛を吹いている」

 そう指摘すると、「なぜ彼らと同じように私も仕事を続けることができないのか。有罪を証明されるまでは、何人たりとも無罪だと思う。それまで仕事をする権利はあると思う。推定無罪というのは法によって定められている。有罪が証明されるまでは無罪だ」と語気を強め、最後は例え話で記者会見を締めくくった。

「例えば、私の財布が今ここでなくなったとすれば、“財布が現れるまでだれも部屋から出るな”ということにはならないと思う。みなさんもそれぞれ仕事を続けないといけない。財布がなくなったら調査しないといけないが、仕事は続けないといけない。この試合に出場していた選手でチャンピオンズリーグを戦っている選手もいる。それでいいと思う。家に引きこもっている必要はないと思う。私も後悔するようなことは何もしていないので、仕事を続けたいと思っている」

(取材・文 西山紘平)
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