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[選手権]中津東が悲願の初白星…“すっぽんマンツー”で青森山田を封じる

ゲキサカ / 2014年12月31日 22時56分

[選手権]中津東が悲願の初白星…“すっぽんマンツー”で青森山田を封じる

[12.31 全国高校選手権1回戦 青森山田高 1-1(PK2-4) 中津東高 駒場]

 第93回全国高校サッカー選手権の1回戦が31日に各地で行われ、浦和駒場スタジアムの第1試合で、青森山田高(青森)と中津東高(大分)が対戦した。前半33分に中津東が先制した試合は、試合終了間際に青森山田が追い付き、勝負の行方はPK戦に持ち込まれた。迎えたPK戦を4-2で制した中津東が、選手権出場4度目で悲願の初勝利を挙げた。2回戦に駒を進めた中津東は、2日に郡山高(奈良)と対戦する。

 相手は強豪校の青森山田。堅守速攻を謳う中津東は特異な守備で、相手攻撃を防ごうとした。青森山田の前線に配されたFW松木駿之介(3年)にはDF河野史勇太(3年)、FW丹代藍人(3年)にはDF山田大雅(2年)、そしてMF野口雄輝(3年)にはDF福井康平(3年)がマンツーマンで監視下に置く。それだけではなく相手の2列目、さらにSBにもマンツーマンで対応。青森山田の選手で自由にボールを受けられるのは、2CBのDF平松遼太郎(3年)とDF菊池流帆(3年)、ボランチのMF岸本悠生(3年)に限られたが、彼らにも2トップのFW山本隼斗(3年)とFW松浪竜希(2年)が激しくプレッシャーを掛けて決して自由を与えなかった。

 青森山田が相手だからの特別措置ではなく、中津東の松田雄一監督は普段どおりのスタイルだと話している。「県予選のときから、何番には誰がつこうというのは決めています。マークの受け渡しができれば、受け渡すことも考えていますが、それができなければついて行く形でやっています」。その言葉どおり、狙いを定めた相手を執拗に追い掛け回して自由を奪い取る。青森山田にボールを持たれる時間こそ長かったものの、簡単にはPA内までの侵入を許さなかった。

 なかなか攻撃の形を作れない青森山田は最終ラインから前線へのロングパスを試みるが、ここで効いたのがフリーマンのDF松永康汰(2年)だった。最終ラインに配された松永康は唯一特定のマーカーを持たずに、的確なポジショニングと秀逸なカバーリングで危機の芽を何度も摘み取った。

 そして、守備でリズムを生んだ中津東が、前半33分に先制に成功する。右サイドのMF泉成哉(3年)からボールを受けたMF湯口泰成(2年)が果敢に狙ったシュートは相手DFにブロックされるも、そのこぼれ球をMF奥尚輝(3年)が冷静に流し込んで1-0とした。

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